香港の乳児死亡率、世界最低

香港における2006年の乳児死亡率は1.8人。
日本は2.6人、米国は6.6人などと比較すると格段に低い数字であることが香港統計月間にて報告された。
乳児死亡率とは生後1年未満の乳児の死亡が1000人あたり何人いるかをあらわした統計上の数字だ。

この数字を見て信じられない人も少なくないと思うが、平均寿命が世界でトップクラスにある香港での乳児死亡が少ないのは当然かもしれない。乳児死亡は母体の健康状態や養育条件などの影響を強く受けるためその地域の衛生状態の良し悪し、経済や教育を含めた社会状態を反映する指標のひとつをして利用されるので、香港の社会的な環境が世界的にみて非常に高い水準にあることを意味している。

思いのほか香港の医療水準は非常に高い。保険医療制度はなくても患者はそれぞれがプライベートやパブリックの医療施設を使い分けて高い医療サービスを享受できていると思われる。

香港の医療について高い評価をしていない日本人は多いが、これは個別の事例を引き合いに出すからではないだろうか。 どこそこの医者に誤診を受けた、薬が強くて副作用が強いなど等。「香港の医者は藪ばかり」と断言している人もいる。確かにそれぞれの見方はあるだろうが、良くも悪くも医療サービスの点が面になって全体的な医療水準として評価されるわけであり、たとえ特定の医師の質を問題にしたところで単に個別のケースを引き合いに出しているにすぎず、日本で近所の医者を評価するのと同じレベルのことだ。

反対に香港の医療を絶賛する日本人もいる。大きな病気を経験した人から聞くことが多いが、興味深いことに一般に評判の悪い公立病院を評価している場合も少なくない。

何らかの病気を治療するにあたって、香港が良いのかあるいは日本に帰ったほうが良いのかとの質問が時々寄せられる。日本に帰って治療を受けた方が良いという何らかの個人的事情があれば仕方が無いが、基本的にはどんな病気であっても香港で治療することに何ら問題はないはずだ。

香港の人々の平均寿命が世界でもトップクラスにあることは良く知られてきたが今回の「乳児死亡率、世界最低」という事実は、改めて香港の医療水準の高さを認識できるものだ。