ノロウイルス中毒ー香港オリンピック選手村
9月5日の衛生署の発表によると、ノロウイルスに感染したのは19歳と53歳の女性。
9月1日と4日にそれぞれプリンス オブ ウェールズ病院とプリンス マーガレット病院に入院したが、容態は安定している。入院後の検査で二人からはノロウイルスが検出されたが、同じ時期に急性胃腸炎でプリンス マーガレット病院した同施設の57歳の女性からは、ノロウイルスは認められていない。
CHP(centre for Health Protection)のスタッフは、施設の消毒作業を行なうと共に、衛生管理等に関して指導をしている。
ところでこのノロウイルス、食中毒の原因の筆頭にあげられ、また空気感染などに近い形での感染が頻繁に起きるため、集団発生しやすく、患者あるいは感染が疑われる人の扱いには十分な注意が必要になる。
日本人の場合、ノロウイルスに関しては生カキが最も感染源になりやすい。海水中のウイルスをカキの体内で濃縮するためウイルスをもつカキを生食した場合は容易に感染する。日本産のカキは無菌処理されることが多いので感染機会は減っているものの、確実に感染を防ぐことは困難だ。少なくとも体調がすぐれないときに生かきを食べるのは止めたほうがよい。
香港でも生カキによる感染が少なくはないと思われるが、食中毒の形態をとらない感染が目立つように感じる。学校での集団感染も以前に起きている。感染児童が嘔吐した際にそのミストが室内に浮遊し、そのミストに含まれるウイルスによって多くの児童や先生が感染している。
ノロウイルスの感染力は極めて強く、一般家庭でも感染者が嘔吐や下痢をしたさいには十分注意しないと二次感染を起こしてしまう。ノロウイルス感染であるかどうかわからない場合でも、嘔吐物の処理では、必ずゴム手袋を着用しなければいけないまたその場合、漂白剤の薄め液(100倍希釈)で床の消毒をしておくと良いだろう。