強い紫外線に注意

北半球では5月から8月にかけて、紫外線が最も強い季節となる。爽やかさを感じる5月でさえ、紫外線は驚くほど強い。

香港政府は市民の紫外線対策として、昨年から紫外線指数(UV Index)が11以上になったときには、1時間ごとに警告を出すことにしている。このようなシステムは香港と同緯度の国や地域としては例がない。

よく耳にするこの紫外線指数(UV Index)は、世界的な皮膚がん患者や白内障患者の増加を背景に、WHO(世界保健機関)、WMO(世界気象機関)、ドイツ連邦放射線防御事務局などが、1997年に共同で開発したものだ。

紫外線指数(UV Index)
0-2 Low
屋外にいても安全

3-5 Moderate 6-7 High
日中はなるべく日陰にいること
肌を露出しない衣類の着用、日焼け止めの使用
帽子、サングラスを着用すること
日傘も有効。

8-10 Very High  11以上 Extreme
外出を控えること
外出時は常に日陰に身を寄せ、でき得る限りの紫外線対策をほどこすこと。

帽子はつばが広いもの。衣類は織目が細かなものが良い。サングラスは黒いほど良いという訳ではなく横からの紫外線がカットできるように、顔のかたちにできる限り合ったものの方が良いとされる。

地上の生物は、太陽からの紫外線がオゾン層によって吸収されているので、その生命が守られている。オゾンは地上2万~4万mという極めて気圧の低い上空に存在しているが、仮にこのオゾンを地上に持ってきたらわずか3mmの厚さにしかならないという。その程度の量にしかならないオゾンの役割は、想像をはるかに超えるものだ。

近年、このオゾン層の破壊がすすんでいる。オゾン層が極端に薄くなってしまうオゾンホールの存在が明らかとなりその原因となるフロンガスの使用規制が厳しくはなっているものの今もその破壊は止まっておらず、紫外線対策はますます重要なものとなってきた。

ところで紫外線には3種類あり、波長によってA、B、Cの3つに分類される。このうち地上で最も有害となるのはB(UV-B)だ。一番波長が短くエネルギーが強いUV-Cはオゾン層に完全に吸収されるため、現在のところ幸い人体が直接影響を受けることはない。なお波長が一番長いUV-Aは皮膚を黒くするものの毒性は低い。

紫外線の人体に対する影響は、第一に皮膚障害。日焼けをおこすというレベルの問題ではなく、皮膚がんの最大の原因となる。世界的に皮膚がんの原因の80%は紫外線によるものだと考えられている。また白内障の大きな原因となるなど、眼に対する障害も問題だ。白内障は眼の水晶体が徐々に混濁して視力を失うもの。

これからの季節は天気予報で天気を確認するのと同じくらいに紫外線情報にも敏感ななるべきで、紫外線対策を常にこことがけるようにしたい。

帽子はつばが広いもの。衣類は織目が細かなものがお勧めだ。サングラスは黒いほど良いという訳ではなく横からの紫外線がカットできるように、顔のかたちにできる限り合わせたものの方が良いとされる。なによりも紫外線が強いときにはできる限り外出を避けることが最も有効な対策となる。