インフルエンザワクチン
H1N1インフルエンザ騒ぎも一段落、一般市民はすっかり平静になってしまったが、確認された患者数は毎日増加の一途で、沈静化する目処はまったくない。特に真冬のアーストラリアでは、感染者14000人、死亡者41人と報じられており、もっとも影響が強くあらわれている。
オーストラリアでの死亡者は感染確認患者数に対して、約0.3%であって、季節性インフルエンザに比べて決して高いものではない。(感染者は確認者数の数倍?)ちなみに季節性インフルエンザでは、毎年全世界で50万人(日本国内だけで1万人)が死亡しているといわれている。
オーストラリアではH1N1新型インフルエンザに対するワクチンの臨床試験が開始された。成人、小児あわせて600人のボランティアに接種し、安全性を確認した上で10月にも本格供給を開始したい考えだ。
新型インフルエンザワクチンは日本を含めて先進各国で開発されており、北半球の秋から初冬にかけて一般への接種が可能になることが期待されている。もちろん初めから全員分のワクチンの供給は不可能であり、優先順位を決めてからの接種になりそうだ。北半球でも秋以降新型インフルエンザが爆発的に流行することが懸念されており、なんとかワクチン供給が間に合って欲しいものだ。
一方、忘れてはならないのが季節性インフルエンザ対策だ。北半球の次の流行期に向けて製造されたワクチンは、既に出荷がされており、医療機関での接種が可能となっている。
ワクチンはH1N1ブリスベーン、H3N2ブリスベーン、B型ブリスベーンとなっているが、H3N2はウルグアイとされているところもあるようだ。H3N2のブリスベーン型とウルグアイ型はごく近縁のウイルス構造にあたり、特に大きな違いはない。
インフルエンザが流行し始めると、ワクチンが一気に不足することが、特に今年は懸念される。接種を希望する人は早めに済ませておくほうが良いだろう。
新型インフルエンザが特別な変異をしておらず、冷静に対処できる今の時期に、ぜひ体力づくりをしておきたい。体力=免疫力だ。免疫力さえ正常に保たれていれば、たとえ感染しても発症しない、あるいは軽い症状ですむ可能性が高い。言い古されていることではあるが、栄養、休養(睡眠)、運動が免疫力を落とさないために効果的とされる。
暴飲暴食、睡眠不足あるいは過度のストレス、運動不足は免疫力を低下させる。つまり日頃健康維持に必要なこととされている事が、結局は免疫力を正常に保つための条件に重なるわけだ。
予防接種、特に季節性インフルエンザに対する予防接種は期待された効果が得られない可能性もある。やはり免疫力を高めておく事がもっとも大切な予防法となる。