インフルエンザ関係情報
全世界的に患者数が減少傾向にある新型インフルエンザであるが、日本では再度流行する危険性が指摘されている。昨年11月から学校等でも患者発生が減り、学級閉鎖などの措置がとられる件数が減少してきていたので、このまま終息するのかとも楽観視するむきもあった。ところが冬休みが終わった途端に学校での患者発生が増加に転じているとの報告も出た。この現象が一時的なものであるのか、あるいは今後再度大流行するのか、専門家でも断定できないことだ。今後3月くらいまでは十分な警戒が必要であることに間違いはない。
ところで今季は不思議なことに季節性インフルエンザの発生報告がほとんどない。
国立感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif
新型ウイルスに押しやられてしまったと説明されることもあるが、当初の予想は混合流行であり、新型のみが流行するなど誰も予想はしていなかった。季節性インフルエンザの流行期に入ると、発熱患者が新型なのか季節性なのか区別がつかなくなるということが非常に心配されていたはずだ。
季節性インフルエンザが極めて少ないことについて、今のところ確かな理由は解明されていないが、ウイルス同士が環境中で(ヒトなどの動物体内ではなく)お互いに干渉することなど考えられない。新型ウイルスにはすでに多くの人が感染しているのであれば、新型と季節型が人の体内で何らかの影響をしあうことも考えられないことではなく、季節型の活動が抑えられているということが説明できるかもしれない。しかし一般の人の新型ウイルスの抗体保有率も、それほど高くはないようだ。事実はもっと複雑であろうが、現在のところ季節型の流行がない、いや流行どころか患者発生そのものがほとんどないことは、まぎれもない事実だ。
となると・・・
例年、日本でも数百人が季節性インフルエンザが原因で死亡しているが、この数字が大きく変動する可能性がある。新型インフルエンザの日本国内での死亡者数は昨年8月に初めて死者が出て以来100人を超えたが、季節性インフルエンザ患者の発生が極めて少ないことが予想される今季、インフルエンザが原因となる死亡者数が大幅に減ることも予想されるのではないだろうか。
患者数の減少は、症状が軽いという理由も重なって新型インフルエンザへの関心を急速に低下させているようだ。ワクチン接種を積極的に受けたいと考える人も予想より少なく、世界中でワクチンが余ってしまうという事態に陥る可能性が高い。
新型インフルエンザワクチンの接種計画に関して香港では優先接種が終わり、一般向けへの接種が間もなく開始される。ところがこの期に及んで副作用が考えられる死亡事故や流産も複数件報告されており、市民の不安をあおっている。当局はワクチンの安全性を強調するが、現在報道されている「副作用」が、本当にワクチンによるものなのかどうかは、今後の調査を待たなければ結論付けることはできない。
喉元過ぎればとなってはいけない。H1N1新型インフルエンザは弱毒で済んだが、次にはH5N1型が控えている。こちらは今のところ毒性が極めて強い。人類に流行すると極めて深刻な事態となると予想されている。現在、エジプトなど一部で人への感染事例が起きているものの、大きな問題にはなっていない。今後H1N1新型インフルエンザのように大流行するのかどうかわからないが、WHOでは特別な警戒を続けている。新型インフルエンザの発生は最短で10年の周期になっているので、この周期からすると今年や来年にH5N1型が流行するとは考えられないが、これはある地域に地震が起きる周期から今後を予想するのと同じで何の確実性もない。
今からH5N1型インフルエンザに対する警戒をするべきだろう。H1N1新型インフルエンザは確かに弱毒ウイルスであるが、これを次なる今日毒性新型インフルエンザに対する警告ととらえるべきだ。
免疫力を落とさないこと、といっても漠然としているが適切な栄養摂取と休養(睡眠)が大切であることは言うまでもないだろう。もちろん手洗いの励行はもっとも有効な予防法と心得たい。暴飲暴食を慎み、適度な運動を心がけるといったことは生活習慣病の予防になるだけではない。免疫力増強にも大いに関係する。