新型インフルエンザにて死亡-香港で今年初めて
今週月曜日夜、屯門病院に入院した3歳の男児が8日夜、新型インフルエンザで死亡したことが発表された。香港における新型インフルエンザによる今年初めての死亡例となった。
死亡した男児は、8月28日に咳が出始め、先週金曜日に発熱。屯門病院に入院する前の日曜日と入院当日の月曜日に近医にて診察を受けている。入院後に、H1N1ウイルスを原因とする敗血性ショックと播種性血管内凝固症候群を起こしたことが死因となった。死亡した男児の家族では、症状があって同じ病院に入院した母親がH1N1ウイルスに感染していることが確認されている。同様に症状があり、バプティスト病院に入院した男児の祖母は、今のところ感染は認められていない。なお男児が通っていた幼稚園(SunKids Kindergarten)は感染予防措置として本日より7日間閉鎖される。
昨年5月以来、香港における新型インフルエンザの死亡例はこれで82例となった。
今年8月10日にWHOは豚由来新型インフルエンザ流行の事実上の終息宣言をしている。しかしこのウイルスが消えたわけではなく、散発的な感染事例が続いていることは確かであり、今後も季節性インフルエンザと同様に集団感染がおきる懸念は消えていない。香港では9月から新学年がスタート。学校等ではすでに集団生活が始まっており、インフルエンザなどの感染症が流行しやすい環境となっているので、今後も十分注意しなければいけない。
なお今年のインフルエンザの予防接種は、すでに開始されているが、その成分は
カリフォルニア(H1N1)
バース(H3N2)
ブリスベーン(B型)
となっており、新型インフルエンザにも対応している。
ワクチンは感染予防になるほか、たとえ感染しても症状を抑えるなど効果が期待できる。
新型インフルエンザに関しては、早期治療が死亡例を減らすことにつながるということが専門家より指摘されており発熱などインフルエンザ症状が出た場合は、早めに診察を受けておくことが大切。また、特効薬タミフルに耐性を持つウイルス株も散発的に発見されており、今後は感染予防にこれまで以上に重要になるものと思われる。