インフルエンザ流行シーズン入り

日本の厚生労働省の発表によると、インフルエンザの流行の目安になる一医療機関あたりの患者数は10月最終週の1週間で、全国平均0.15人となっており今のところ、流行を意味する1.0人を超えていない。しかし北海道と沖縄では、それぞれ1.06人、1.02人となっており、今後急速に流行が拡大することが予想でき、今年のインフルエンザの流行はすでに始まったとみてもよいだろう。

秋田県の病院ではインフルエンザの集団感染がおき、10月31日から今月5日までに入院患者6名が死亡している。感染者の一人から得られた検体からA香港型ウイルスが検出されており、おそらくこのウイルスが集団感染の原因になっているものと思われる。

日本でこれまでに検出されたウイルスタイプはA香港型、新型そしてB型の順になっている。新型インフルエンザが流行した昨年は、季節性インフルエンザの流行がほとんどなかったのに比べて、今年は従来の季節性インフルエンザウイルスが復活してきている可能性が強いのではないだろうか。

秋田の病院でのインフルエンザ集団感染が大きなニュースになっているが、日本では毎年インフルエンザが原因で、およそ1万人が死亡しているという。世界的には50万人が死亡している。1万6千人程が死亡した新型インフルエンザで大騒ぎをしていたが、季節性インフルエンザによる死亡者数はけた外れに大きいだけに、十分注意しておきたい。

インフルエンザ予防は、まずは予防接種。今年は新型インフルエンザ株を入れて3種類のウイルス株が混合されている。もちろん流行タイプが予想と違うとまったく効果はないが、新型に対する効果はある程度期待できるものと思われる。香港や華南での流行は旧正月頃からであるが、日本で本格的に流行するのは来月から。香港や中国は地理的に日本に近いので流行が重なる可能性も大きい。ワクチンは早めに接種しておいた方が良いだろう。

インフルエンザ予防で最も大切なのは手洗い。外出から帰ったら必ず手洗いすることを忘れてはいけない。うがいは世界的にも日本人くらいしか行っておらず、WHOにおいても、その効果は認めていない。室内の換気も大切。ウイルスを室外に出すためにも、ときどき窓を開けて換気した方が良い。不要な外出を避けること。特に人ごみを避けること。免疫力を落とさないためにも、適切な睡眠時間を確保すること。ストレスもうまくコントロールしたいところではあるが、これはなかなか難しいかもしれない。

おかしいと思ったら、他人にうつさないようにマスクをすることも大切なマナーだ。マスクは自分が感染しないための道具ではなく、自分から周囲へ感染を拡大させないための道具であると心得ておきたい。もちろん自分の体を守る役割がないとは言わないが、感染経路とてしは手が最も要であることからマスクの効果は限定的だといえよう。