流行性脳脊髄膜炎

 先月中国内で脳脊髄膜炎の患者が258名確認され、その内16名が死亡したと、今朝の新聞に報道されている。
 脳脊髄膜炎の発生は中国では珍しいことではないが、短期間に発生が集中しており今後さらに大きな流行につながる可能性が懸念されている。

 この病気は髄膜炎菌の感染が原因でおこる病気で、人から人に主に飛まつ感染して、時として流行する。(流行性脳脊髄膜炎) 
 先進国ではほとんど見られなくなったものの、世界的には散発、あるいは時として流行しているため海外においては注意しなければいけない病気のひとつといえる。

 香港では2000年から2003年にかけて2~3件報告されている。特に冬から春先にかけての発生が多く、突然高熱を出し、頭痛や嘔吐をともない、インフルエンザと区別がつきにくい症状を呈する。また意識障害をおこしたり、さらには皮膚からの出血が見られ、急激に血圧が低下してショックに陥るというウォーターハウス・フリードリクセン症候群にいたる重篤な症状を示すこともあるという。

 春節を控えて人の往来が盛んになる中国では、感染拡大に神経を尖らせており38度以上の発熱患者の列車への乗車を認めないなどの処置も検討されている。

 衛生署では、特に旅行先での衛生管理に関して注意を促している。
 髄膜炎菌は鼻水に含まれているため、セキやくしゃみ、あるいは鼻をかんだりしたときに、手指にその菌が付着し、さらに触れたものを汚染する。したがって衛生署では手洗いの励行を促している。

 現在香港にはワクチンが1000本程度しかないという。すぐにでもワクチン接種を受けなければいけないという状況とは考えられないので、衛生署の注意に従うことでとりあえず問題はないと思われる。