前立腺がんについて
米国の投資会社バークシャー・ハザウェイのウォーレン・バフェット氏(81歳)が、株主向けに自らが前立腺がんに罹患していることを明らかにしました。
氏は世界的に有名な投資家、経営者であり、ビル・ゲイツに並ぶほどの所得を得ている超有名人です。然るに病気の公表は大きなニュースにもなるわけです。
ところでこの前立腺がんは、現在世界的に激増している男性のがんで、今後すべてのがんで最も多いものになることも予想されており、十分な注意が必要です。これは前立腺がんが高齢者のがんだといわれるように、寿命が長くなるほどその発見率が高まることが患者増の背景にあります。また日本での増加は食生活の変化があげられます。純粋な日本食であれば良いのですが、脂肪分が多い洋食が多くなり、前立腺がんに限らず婦人科系のがんを含めて患者数をかさ上げしているようです。
がんというととても怖い病気ですが、前立腺がんは早期発見早期治療が可能ながんであり、決して怖いがんではありません。そのサインを見逃さないことが大切です。もちろん早期発見できなかった場合は、体中で暴れることになります。夜中に何度もトイレにおきる、おしっこの勢いがない、残尿感ですっきりしないといった症状を年のせいだからと放置してはいけません。確かに50歳くらいからは前立腺肥大がおきるためこのような症状に見舞われることは珍しくはありません。しかし肥大がおきる年齢と前立腺がんの発症年齢はそれほど違わないだけに症状には敏感でありたいものです。
おかしいなという症状に気が付いたら必ずPSAという腫瘍マーカーを検査してください。2002年末に前立腺がんが発見された天皇陛下は、PSAを検査してがんの早期診断ができたのです。ごく早期の発見だったので、翌年1月に手術を受けられて根治しました。
前立腺がんの進行はとてもゆっくりしているので、早期診断ができる期間が長いのです。それだけにサインは見逃せません。前立腺がんに限りませんが、「がんのサイン」を見逃さないようにすることは治療成績を大きく左右します。