紫外線に注意

5月は年間を通して最も紫外線が強いといわれます。もちろん8月くらいまでは紫外線に対して特段の注意が必要な季節ですが、5月はまだそれほどでもないという油断が一番怖い月でもあります。

WHOでは世界各地の紫外線の強さを公表していますが何と香港は中緯度地方の中ではとりわけ紫外線が強く危険であるとしています。数年前に公表されたものですがその指示に従って香港政府では紫外線対策についての広報活動を強化しています。

紫外線は太陽光成分のひとつで、プリズムを通した光や虹では紫色の外側にくる光で、人の眼には見えません。しかし通常地上に降り注ぐ太陽光の中では最もエネルギーが強いものであり、皮膚の細胞を損傷し壊死に至らしめます。日焼けで肌が赤くなったり、皮がめくれたりするのは肌が強い障害を受けた結果です。その後の反応として色が黒くなるのは、肌を黒くして紫外線の影響を少なくしようとする生体防衛反応です。

黒人は紫外線に対して非常に強い防衛能力を持っていますがこれは、先祖代々紫外線が強い地域で暮らしてきたために肌が弱い白っぽい人が淘汰されていったためであるともいえます。オーストラリアでは皮膚がんが多く、政府がその対策に躍起になっていますが、これはメラニン色素がほとんどない西洋人が、オーストラリアに入植したことが原因であり、皮膚がんが激増することは当然の結果です。
もともとオーストラリアに居住していた先住民族アボリジニーは濃い茶色の肌をしています。そのような肌でなければ本来生きていけないのです。

さて、我々日本人の場合、白人でも黒人でもないその中間ですが、比較的紫外線には強いといわれている民族です。中国人も同様です。ところが色々な事情で近年紫外線量が増え、その対策が叫ばれるようになってきました。オーストラリアはその意味ではますます危険になってきたといえます。

日焼けが格好良いものとして、人工的に日焼けさせるサロンなどもありますが、とても危険な行為です。絶対にやるべきではありません。

これからの季節、特に海や山への行楽には、紫外線対策が欠かせません。日焼け止めは必須ですし、帽子やサングラスの着用も有効です。肌はできる限り露出しないこと。泳ぐ時は、水に強いタイプの日焼け止めを使用し、時々塗り直しすることも大切です。意外に知られていないのは眼の障害です。強い光を長時間眼に入れることで、白内障のリスクを高め、酷いと失明に至ります。

これからの季節は、熱中症対策が特に必要になりますが同時に紫外線対策も講じてくことがとても大切です。