美白化粧品について
問題となっている美白化粧品の成分はロドデノール。これはシラカバの樹皮から抽出した成分の構造を一部加工したもの。天然由来成分ということで安心感があるが、天然だから安全という保証はどこにもない。
色白が良いという社会的な風潮が強く、化粧品業界も様々な関連商品を開発しているが、果たして肌を白くすることは良いことなのか? 意思度考えてみて欲しい。結論から言うと大きな疑問であり、まったくばかげたことをやっていることになる。
白人の肌が白いのは、メラニン色素が極めて少ないため。これは太陽光線が少ない高緯度地方では、ビタミンDの合成を効率的におこなえる肌の白い「ヒト」が生き延びてきた。また熱帯圏のような低緯度地方では、強烈な太陽光線から身体を守れるメラニン色素が多い黒い肌の「ヒト」が残っていったわけだ。日本人をはじめとする中緯度に住む「ヒト」はその中間だ。
つまり肌の色は、長い歴史の中で人類が得た生存に適した性質と言えるものであるため、もともとの生活圏ではなかった地域に移住して歴史が浅いオーストラリア人などは、皮膚がんの恐怖に常にさらされる結果となっている。
肌を白くする美白にどれだけの意味があるのか?肌を白くすることは、紫外線の悪影響をより強く受けることになり将来的な皮膚がんの発症リスクを確実に高くする危険な行為だ。白い肌の方が見栄えが良いなんているのは現在の風潮に過ぎない。健康という観点からであれば、好みの問題はあるにしても一時期流行った「ガングロ」のほうがずっと良い。
美白化粧品でまだらに白くなってしまった多くの悲惨な女性がいることを知り、現在の風潮が少しでも変われば良いのだが。医学的に良くないことが理解できていても、なかなか受け入れられないのは世の常なのかもしれない。やはり美白願望は続くのか?
まだ暑く、紫外線が強い季節がつづく。白い肌にすることではなくいかに紫外線から肌を守るかを考えていなければいけない。「美白」した肌に日焼け止めを塗ることの愚かさを理解しておきたい。