風邪の季節です
香港にも秋を感じることができる季節になりました。さすがに日中の日差しはまだ強いものの、朝晩涼しさを感じるようになり、空には秋の雲が見られるようになってきました。冬に向かう今の季節は寒暖の差が大きく、温度変化に体調がついていけなくなって風邪をひきやすくなります。
風邪症状を起こすウイルスや細菌類は、細かく分類すると数百種類にもなると言われ、何に感染して風邪をひくのかはっきりとはわかりません。したがって風邪に効く特効薬を製造することは不可能であり、仮にそのような薬を開発することができれば、ノーベル賞ものだと言われるわけです。
10月の下旬から、日本ではインフルエンザの患者が出始めます。本格的な流行期に突入するのは11月下旬頃からですが、風邪以上に注意しなければいけません。インフルエンザは風邪のキツイものという見方は完全に間違っており、運が悪いと死に至る怖い病気であるとの認識を持って欲しいものです。
さて、風邪をひいたと思って病院に行くと症状に応じて咳止め、鼻水を抑える薬、炎症を抑える薬、解熱剤など何種類かの薬が渡されます。それぞれ対症療法であって、風邪を治す治療薬はありません。市販薬にある風邪薬は「総合感冒薬」というものであり、これらの薬効成分が混合されたものです。
具合が悪くて病院に行った時、風邪という診断を受けたのであれば、薬は必ずしも必要ではないのです。熱が出るのは免疫力を高めるため、鼻水や咳は病原菌・ウイルスを早く排泄しようとするからであって、意味がある現象(症状)ばかりです。不快であるがために止めようとするわけですが、病期を長引かせてしまうことにもなりかねません。
風邪と診断しているにもかかわらず、抗生物質を必ず処方する医者がいますが、私の感覚からすると「ヤブ医者」です。解熱剤の処方もその程度や症状も無視して、一律に○○度になったら飲むように指示して出す医者。これも同じく「ヤブ」ですね。風邪に伴う二次感染予防の為に処方されている抗生物質が如何に医療の現場に悪い影響を及ぼしているのか、未だに理解できていない無知な医者です。はっきり言って勉強不足ですね。
これからの季節は、風邪なのかインフルエンザなのかを判断することが極めて重要になります。両者は似て非なるものであり、まったく別の病気です。風邪と診断されたら、ユックリ寝るが一番。薬はあまり意味がありません。薬を飲んだから治ったと思っても、実は薬の力を借りなくても自己免疫力で治癒していることはいくらでもあります。インフルエンザは違います。もちろん免疫力も働きますが、抗インフルエンザ薬があるので、早く診断を受けて薬を処方してもらってください。
そろそろ日本からインフルエンザ情報が入って来るでしょう。香港での流行は少し遅れますが、日本でインフルエンザが話題になり始めたら、香港でもそろそろ注意が必要だという意味だと捉えてください。
遅い時間まで暴飲暴食するようなことは、様々な意味からよくありません。これから年末、そして旧正月にかけて、気温の低下、乾燥など自然環境要因に加えて、夜更かし、暴飲暴食等々、免疫力が落ちてしまう要因が数多くあり十分な注意が必要な季節です。くれぐれも体調管理に留意されてください。