中国の鳥インフルエンザ対策 – 国際指針を無視か?
中国で長年にわたって鳥インフルエンザ対策に、人のインフルエンザ治療薬であるアマンタジンを使用していたことがワシントンポストの調査によって明らかになった。アマンタジンを鳥に使用すると、鳥自体は発症しなくなるものの、ウイルスはアマンタジンに対して耐性を獲得するために、人に感染した場合にアマンタジンが効かなくなることが懸念される。
インフルエンザの薬としてタミフルが脚光を浴びているが、これは高価なので発展途上国では購入できず、安価なアマンタジンが使われることになるといわれる。もしアマンタジンの効果が期待できなくなると、新型インフル
エンザの世界的な流行を食い止める手段はタミフルに限られてしまうが、製薬会社(スイス・ロッシュ社)では最大限の生産体制でいるものの、現在のところこの生産は注文に追いついていない。
新型インフルエンザは鳥インフルエンザが変化して生まれてくることに疑いはない。それだけに中国の国際指針無視は影響が大きく、今後のインフルエンザ対策にも影響を与えることになる。
日本のマスコミでは、今もインフルエンザについて報道されることが少ない。新型インフルエンザがアジアから生まれることが確実視される中、もっとその危険性と具体的な予防策などについて積極的に報道して欲しいものだ。
余談であるが、香港では抗生物質がやたらと使われており世界的にも人口当たりの使用量はトップクラスだという。実は日本も抗生物質好きとして有名であるが・・・。タミフルも頻繁に使われるようになってきているので、いざというときに効かないという事態も心配だ。確かにインフルエンザにタミフルは効果的だが、新型インフルエンザに備えて今はできる限り使わないようにして欲しい。
風邪と診断して抗生物質を処方する医師も多いが、これも困り者だ。一般的に風邪に抗生物質は無力だ。抗生物質の使用頻度が多いと、本当に必要なときに効果がなくなる可能性があるため、余程2次感染が心配なとき以外はその服用を控えるべきだろう。