インフルエンザ予防接種
秋の気配を感じるようになった香港ですが、日中は暑くなかなか気持ちの良い気候にはなってはくれませんね。夏がしぶとく同居しているにもかかわらず、街中では風邪をひいている人が少し増えてきたのではないかと思います。今のところ普通感冒の流行ですが、例年10月下旬には日本でインフルエンザの流行が始まります。香港など近隣では流行の時期が若干ずれるとはいうものの、日本の情報を元にインフルエンザに備えておいても良いかと思います。
さて、今年もインフルエンザ予防接種がすでに開始されています。今年のワクチンは4種類のウイルス株に対応するもの(4価)に統一されており、従来の3価のものよりもいっそうの効果が期待できそうです。
とは言うもののインフルエンザワクチンの接種には賛否両論があり、最終的には当然のことながら個人の判断が優先されます。ネット上には様々な情報が飛び交っているので、何を信用したら良いのかわからないという意見が少なくはありません。私個人的にはワクチン接種を全面否定する意見には賛同できません。マイナスの側面を強調するだけで、メリットにふれることがないものは、自分の意見を押し付けているだけのような気がしてしまうからです。もちろんリスクについて正面から向きあおうとしていない全面賛成意見も困ります。その有効性にも疑問が投げられていることから、判断は難しいかもしれませんが、接種を受ける受益者に向けて多角的に説明されている情報に複数アクセスしてみるのが良いのではないでしょうか?
今年のワクチン株は
H1N1(A型 2009年カリフォルニア)
H3N2(A型 2013年スイス)
B型に関しては2013年プーケット、2008年ブリスベーンの2種類です。
なぜ地名がついているのか?疑問に思う人も少なくはないと思いますが、これらはその株が初めて分離された(発見された)場所、そして数字は分離された年を表します。実際にはその場所で何番目に分離されたかといった数字も入っているものです。これらはWHO(世界保健機関)が直近の南半球の流行株を分析して、北半球での流行株を予想したものです。北半球の政府機関に対して通知され、その情報に基づいて製薬会社が製造します。(南半球ではこの反対です)
正直なところインフルエンザワクチンはその効果を保証できるものではありません。しかし、やっと流行が治まってきた南半球の状況を反映しているものであり、流行株がガラリと替わってしまうことは考えにくいことです。ただしウイルスは常にその構造が変化しているので、当然ながら効果が希薄になってしまうことも十分考えられることです。
インフルエンザワクチンはその感染を防ぐものではありません。感染後のウイルスの増殖を抑え、発症しないようにする、あるいは発症しても症状を抑える役割をするものです。このことは憶えておきたいことです。
医療機関によっては接種費用が1000ドル近くすることもあるようです。さすがにこれはちょっと高いなという印象ですが、近所の医療機関で200~400ドルで受けることができるはずです。今の季節、どこのクリニックでもワクチンを準備しているので、近所のクリニックをのぞいてみてはいかがでしょうか。ちなみに弊社の健康診断提携先であるMetro Medical Centreでは300ドルとなっています。
インフルエンザワクチンは接種して1ヶ月後くらいに血中の抗体価がピークに達し、その後およそ5ヶ月ほど効果が持続するといいます。今からであればシーズンいっぱい効果が持続するものと思われます。接種を希望するのであれば本格的な流行が始まるまでに受けておきたいものです。