インフルエンザ流行、ピークを迎える
今季もインフルエンザの流行がピークを迎えたようです。暖冬が予想されていたこの冬は、確かに昨年12月は記録的な暖かさでしたが、今年に入り、先月の下旬には、反対に記録的な寒波が襲来しました。これは東アジア全般に共通した気象でしたが、この影響なのかインフルエンザの流行時期も大きく遅れてしまいました。1月の寒波が過ぎて患者数が目立って増え始め、さらに春節が過ぎた現在、流行はピークに達したようです。
流行の主流はA型ウイルスですが、例年、春先にはB型も若干増えてくるパターンにあるようです。B型には極端な季節性はありませんが(夏でも感染します)、今季はA型ウイルスの流行が遅れたため、B型インフルエンザの患者数増加の時期が重なる可能性が指摘されています。つまりA型ウイルスとB型ウイルスに重複感染してしまうリスクが高くなるわけです。
日頃の衛生管理として、手洗いの励行は欠かすことはできません。特に外出から戻ったときには、石鹸で手を洗うことを習慣にしてください。日本人にはうがいの習慣がありますが、WHOではその効果を認めていません。世界的にも日本人特有の「健康管理法」のようです。またマスクで感染予防を試みる人も少なくはありませんが、自分から他人への感染を防ぐことにはとても効果的ではありますが、自身の感染を予防する手段としてはあまりあてにはなりません。実験的にウイルスまで遮断するというマスクも販売されていますが、ウイルスを遮断できることは一定の条件での使用法に際してであり、実際に使用する状況とはあまりにも違い過ぎます。
マスクはマスクでも、ガーゼの厚いマスクは呼吸での吸気を加湿する役割があります。インフルエンザウイルスをカットすることはできませんが、発症した時に呼吸器の感染を防ぎ、粘膜を保護することに役立ちます。
急な発熱はインフルエンザを疑い、なるべく早く近医を受診してください。インフルエンザには数種類の薬がありますが、発症から早い服用ほど効果的でもあります。また、無理して出社することは絶対に避けたいものです。感染力が強いインフルエンザウイルスは簡単にオフィス内に拡散し、自分から感染を拡大させてしまう危険性があります。いくら仕事が忙しくても、出社は避けるべきです。インフルエンザは一般の風邪とはまったく違う全身性の疾患であり、死亡リスクさえある病気です。ちょっとひどい風邪と思って軽く扱うことはできません。
今の時期は普通感冒(風邪)も流行していることから、健康の管理には十分に注意しなければいけません。
睡眠時間の確保(身体を休めること)、適切な栄養摂取(バランスが取れた食事)、室内を過度に乾燥させないこと、身体を冷やさないこと、できる限り人混みを避けることといったことが主な予防法です。
これから3月いっぱいまで、いつインフルエンザに感染してしまっても不思議ではありません。免疫力を極力保持し、感染予防に努めてください。