食中毒多発-有名ホテルビュッフェでも
先週末の報道によると、6月20、21日、Tsimshatsuiのホテルでビュッフェディナーをとった後に12名が食中毒症状を訴えている。さらにホテル関係では新界・屯門のホテルでも、今月最大の大規模な食中毒事件が起きており、これまでに症状を訴える人は73名に上っている。そのほかKwun Tongの海鮮レストランでも今月19~22日に相次いで13名の食中毒患者を出しているという。
原因となった食品として、ホテルでは生カキ、サーモン刺身、寿司が、また海鮮レストランでは、潮州料理の冷菜が疑われている。
海鮮料理の場合、季節柄、まず腸炎ビブリオ菌による中毒が疑われる。海水中に生息し、気温が高くなると急速に増殖し、食品中でも塩分濃度さえ確保できれば容易に増殖する。
この2週間に116人が食中毒を訴えていることが衛生署によって確認されているがおそらく原因となる食中毒菌は複数にわたるであろう。最近多くなっているキャンピロバクター(鳥料理で感染することが多い)の可能性もあるだろう。さらに調理者の手から、黄色ブドウ球菌などの二次感染もあり得る。
今回のことでわかるが、どんなに立派な施設でも食中毒の危険性を回避することはできないということ。特にウイルス性食中毒の場合、飲食施設での衛生管理とは関係がない。カキのノロウイルスによる食中毒は、その新鮮さとはまったく無関係だ。
たとえ原因菌が体内に侵入しても、必ずしも発病するとは限らない。ビュッフェという飲食スタイルで食中毒が起きているが、短時間に大量に飲食することで、消毒作用を有する胃酸が希釈されることも原因といえるだろう。
細菌性食中毒は高温多湿の天候が影響する。食品衛生管理を怠り何らかの原因で食中毒菌が食品に付着すると、猛烈な勢いで増殖し、喫食者を中毒に陥れる。
食中毒予防の基本は、生ものを食べないこと。
日本以外では魚介類を生で食べる習慣がない。サーモンの刺身などを食べるようになったのは最近のこと。生ものを扱う基本動作が身についているとは思えない。このような場所で生ものを食べるにはそれなりの覚悟が必要だ。
レストランなどで集団食中毒事件が起きると大きく報道されるので目立つが、実は最も多く食中毒が発生しているのは、一般家庭であることを忘れてはならない。