インフルエンザ予防接種

今年は秋の訪れが少し早いのではないかと感じていましたが、9月の後半になって場所によっては37度を超える気温を記録するなど、期待するほど順調には秋を迎えることができずにいます。それでも朝晩は涼しくなり、確実に季節は進んでいるようです。夏の疲れが出やすい時期でもあり、体調を崩しやすいのも今頃です。街中では風邪をひいている人が少し増えてきたのではないかと思います。今のところ普通感冒の流行ですが、日本の専門機関からは、すでにインフルエンザ様感染症での学級閉鎖も報告されているので、そろそろ注意しておいても良いのかもしれません。日本とは香港など近隣では流行の時期が若干ずれるとはいうものの、日本の情報を元にインフルエンザに備えておいても良いかと思います。

さて、今年もインフルエンザ予防接種がすでに開始されています。今年のワクチンも4種類のウイルス株に対応するもの(4価)に統一されており、従来の3価のものよりもいっそうの効果が期待できそうです。

今年のワクチン株は
H1N1(A型 2009年カリフォルニア)
H3N2(A型 2014年香港)
B型に関しては2013年プーケット、2008年ブリスベーンの2種類です。
なぜ地名がついているのか?疑問に思う人も少なくはないと思いますが、これらはそのウイルス株が初めて分離された(発見された)場所と年を示すものです。実はこのほかにもその場所で何番目に分離されたかといった数字も入っているのです。

WHO(世界保健機関)は直近の南半球の流行株を分析して北半球での流行株を予想し北半球の政府機関に対して通知され、その情報に基づいて製薬会社が製造します。(南半球ではこの反対です) 正直なところインフルエンザワクチンはその効果を保証できるものではありません。しかし、やっと流行が収束してきた南半球の状況を反映しているものであり、流行株がガラリと替わってしまうことはあまり考えにくいことです。ただしウイルスは常にその構造が変化しているので、当然のことながら効果が希薄になってしまうことも十分考えられることです。インフルエンザワクチンはその感染を防ぐものではありません。感染後のウイルスの増殖を抑え、発症しないようにする、あるいは発症しても症状を抑える役割をするものです。

医療機関によっては接種費用が1000ドル近くすることもあるようです。さすがにこれはちょっと高いなという印象ですが、近所の医療機関で200~400ドルで受けることが
できるはずです。今の季節、どこのクリニックでもワクチンを準備しているので、近所のクリニックをのぞいてみてはいかがでしょうか。ちなみに弊社の健康診断提携先であるMetro Medical Centreでは300ドルとなっています。

インフルエンザワクチンは接種して1ヶ月後くらいに血中の抗体価がピークに達し、その後およそ5ヶ月ほど効果が持続するといいます。今からであればシーズンいっぱい効果が持続するものと思われます。接種を希望するのであれば本格的な流行が始まるまでに受けておきたいものです。