デング熱患者7名発生
香港衛生防護中心によると、香港で立て続けにデング熱患者が発生しています。8月2日から8日までの1週間に4人、また16日には3人の患者がデング熱に感染しているものと診断されています。
これらの患者が感染したのは獅子山公園であると思われていますが、デング熱を媒介するネッタイシマカ(やぶ蚊)は香港中に生息しており、獅子山公園だけが危険であるというわけでは決してありません。
デング熱は熱帯亜熱帯地方を中心に110か国以上で流行していて、毎年1億人が感染しているものと推測されています。患者の発生が日常的な熱帯地方では「風邪」とみなされるほどの一般的な感染症ですが、25万人ほどは重症化してデング出血熱に陥り、死亡リスクが急上昇します。初回感染では重症化することはほとんどありませんが、2度目の感染では重症化することが非常に多くなるようです。
デング熱は感染がわかっても治療薬はなく、対症療法的な処置が施されるだけで、ほとんどの患者は10日ほどで後遺症もなく治癒します。予後が良い感染症ではありますが、流行地では十分に注意することが必要です。
とにかく蚊に刺されないようにすることです。香港のように非流行地での感染に神経質になることはありませんが、流行地では注意が必要です。また熱帯地方を旅行した後に発熱した場合など、医師に旅行したことを必ず伝えてください。これはマラリアなどでも同じで、自分自身を守るための最低限の行動だといえます。
地球温暖化で熱帯地方の流行病が温帯地方に向けて拡大しています。今後も身近なところでデング熱のような熱帯病の患者が発生するかもしれません。そのようなときでも慌てず冷静にわが身を守る処置をとってください。蚊に刺されないようにすることは最も大切な感染予防です。身の回りの溜まり水(植木鉢の皿にたまった水など)をなくすなどすることもその基本です。