感染症情報(2023年4月)
感染症流行情報 2023年4月
全世界:新型コロナウイルス流行状況
23年4月は南アジアや中東で新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあります。とくにインドでは、オミクロン株の新しい亜型であるXBB.1.16が拡大しており、それによって患者数が増えている模様です。XBB.1.16は現在、世界的に流行しているXBB1.5に近縁のウイルスですが、免疫逃避に加えて感染力がやや強い可能性があります。WHOも4月17日に、XBB.1.16の監視レベルを1ランク高くしました。なお、日本では5月8日から新型コロナウイルスが5類感染症に移行されます。これに伴い、入国時に要求していたワクチン接種証明書や出国前検査証明書の提出が不要になります。
東南アジアでのデング熱流行状況
東南アジア各国でデング熱患者数が増加しています。マレーシアやベトナムでは2万人以上、フィリピンでは3万人近くの患者が確認されており、いずれも昨年同期の2~3倍の数になっています。一方、シンガポールでは約2000人と昨年よりも少ない数です。東南アジアはこれから雨季に入るため、患者数はさらに増加することが予想されます。旅行に際しては蚊に刺されないよういっそうの注意が必要です。
中国での鳥インフルエンザ患者の発生
中国で今年2月末に、鳥インフルエンザA(H3N8)型に感染した患者が発生ました。この患者は広東省の56歳女性で、病状は重症とのことです。感染源は家禽と推定されています。中国ではA(H3N8)型の患者が22年4月~5月に2人確認されており、今回の患者は3人目になります。なお、中国では鳥インフルエンザA(H5N1)型およびA(H5N6)型の患者も発生しています。
フィリピンでジフテリアの患者が増加
フィリピンでは今年になりジフテリアの患者が増加しています。3月末までの患者数は昨年が3人でしたが、今年は33人で8人が死亡しました。このうち12人が首都マニラ周辺での発生です。ジフテリアは飛沫感染などにより拡大する感染症で、三種混合ワクチンによる予防が有効です。