タミフル耐性インフルエンザウイルス

欧州疾病対策センター(本部ストックホルム)の発表によると、現在欧州で流行中のAソ連型インフルエンザに、治療薬であるタミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスが広がりつつあるという。

タミフル耐性ウイルスの割合が最も多いのはノルウェーで、70%もの高い率で認められている。全体では調査された欧州18カ国で分離されたウイルスのうち14%にタミフルに強い耐性を示す遺伝子変異が検出されたという。

ウイルスの薬剤耐性は、その薬を多く使うほど出現率が上がるものと考えられているが、実際にタミフルの使用が非常に多い日本などではその率は1%以下と極めて低い。欧州では通常インフルエンザ治療にタミフルは使われないにもかかわらずこのように耐性ウイルスが生まれたのは、自然なウイルスの変化ではないかと専門家は見ている。

タミフルに効果がなくてもリレンザなど他の抗インフルエンザ薬は効果があるため、現在のインフルエンザ対策を見直すような必要はないが今後、タミフル耐性ウイルスが世界的に流行拡大してくると、現在新型インフルエンザに備えて備蓄されているタミフルに関してもその使用に慎重になる必要があるだろう。

昨年、日本ではこれまでになく早いインフルエンザの流行がスタートしたがその後の爆発的な流行拡大にはつながらず年を越えた。今年に入って徐々に患者数が増え、現在では注意報が出ていない都道府県は数えるほどになっている。保健所単位では警報を出しているところも少なくはなく、間もなく爆発的な流行になることは間違いなさそうだ。
流行の主流はAソ連型。全患者数の9割以上を占める。

香港での本格的流行も旧正月くらいからがこれまで多かったので今年もほぼ間違いがないと思われる。
タミフルがあるから安心というわけにはいかないことは、耐性ウイルスの出現からわかることだ。自分自身で感染予防に努めること、たとえ感染しても重症化しないよう日頃から免疫力を高めておくことが大切だ。

できる限り人込みを避けること
手洗いの励行
うがい
十分な休養・睡眠
適切な栄養
マスクの使用
マスクは直接的な感染予防にはならない。(ただし患者は必須だ)
マスクをすると乾燥した空気を吸い込まないため気道を傷めず感染しにくくなるといわれるので、なるべく厚手のガーゼマスクをしようすること感染予防に有効だ。ウイルスを除去する効果があるマスクもあるが、きちんと着用できなければ思ったほどの効果は期待できない。