インフルエンザ流行、過去20年で最速
ここ2~3年、沖縄で真夏にインフルエンザが流行していた。さらに今年は本州でもまだ暑い時期に、小規模ではあったものの季節はずれのインフルエンザ流行が確認されるなど、インフルエンザに関してちょっと気になる年だと私自身も思っていたが、ついに全国的な流行が厚生労働省から発表された。
前にもお伝えしたとおり、先月から早い流行の兆しが見えており懸念はされていたが、ついに20年前に統計を取り始めて以来の最も早い時期のインフルエンザシーズンへの突入となった。
国立感染症情報センター(http://idsc.nih.go.jp/index-j.html)によると11月19日から25日までの1週間に、日本全国のインフルエンザ流行観測医療機関約5000施設にて診断を受けた患者数が7162人に達し、1施設平均1.0人という流行判断の基準を完全に上回ったという。
インフルエンザ流行には、流行の度合いを各保健所単位で注意報や警報でも表す。これは各保健所が管轄する医療機関の平均患者数によって発令されるもので、10人を超えると注意報、30人を超えると警報として地域住民に注意喚起される。
今季日本での流行株は、ソ連型が9割を占めており、これまでの流行の主流だった香港型は1割にも満たない。したがって多くの人に基礎免疫がないため、爆発的な流行となることが懸念される。
ところで今年のインフルエンザワクチンの有効性であるが、完全一致しているわけではないものの今年の流行の主体となっているウイルス(ソ連型H1N1)について、A/Solomon Islandsとして組み込まれているので、接種効果が期待できるという。
国立感染症研究所では、ワクチン接種を受けても体内で有効な抗体ができるまでに数週間かかるため、なるべく早く接種を受けることを呼びかけている。
日本での流行宣言がなされたことで香港でも例年より早くおそらく今月中には本格的な流行に入るものと思われるので、十分な警戒が必要だ。12月に入り外食の機会も増えると思うが、大勢が一堂に会する場所でしかも閉鎖空間となると、感染の危険性はきわめて大きい。2次会3次会と流れていくような飲み方は、自ら感染の機会をつくっているようなものとなる。
ワクチン接種を受けていれば完全に安心ということはない。
香港では難しいことだができる限り人ごみを避けること、手洗いの励行のほか休養や栄養にも気をつけて免疫力を落とさないようにしたい。もし感染が疑われるような症状が出たら、病院等での診断を受けることはもちろんだが、十分休養することが大切で決して無理をしないことだ。医師から処方される薬(タミフル)は最後まで飲みきり、決して次回のためにとっておかないこと。インフルエンザの場合は、薬を飲んで症状が治まっても3~4日はウイルスが排泄されるので、この間はできる限り人には接しない方が良い。この際思いっきり休むつもりでいた方が、会社等で周囲への感染を広げないので好ましいだろう。