世界糖尿病デー
現在、世界の成人人口の約5~6%が糖尿病を抱えていると推定されているが、2025年には今年の患者数より約65%増えるものと予想されている。特にアジア、中東、アフリカ、南アメリカでは、患者数は今の2倍になると試算されている。
日本では昨年の国民健康栄養調査において、40歳以上の3人に1人が糖尿病またはその予備軍(血糖値111mg/dl以上)であると発表された。現在、AIDSによる死亡者数と同程度が糖尿病を直接的な原因として死亡していると思われ、さらに合併症など間接的な死亡原因まで含めると相当な数にのぼるのではないかと思われる。
深刻な問題となっている糖尿病に対して、11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進するため、国連及び主要国で様々なイベントが開催される。日本国内では糖尿病デーのシンボルカラーである青い光で東京タワーをライトアップするほか、鎌倉の大仏や大阪の通天閣など全国約20箇所でも同様の試みがなされる。また海外ではエッフェル塔などもライトアップされる。
ところで、糖尿病は生まれつきインシュリンが分泌されない1型と、主に肥満が原因でその引き金を引いてしまう2型糖尿病に大別される。もちろん現在問題となっているのは、2型だ。
糖尿病が怖いのはその合併症。失明、神経障害が原因となる四肢切断、腎不全だ。新規に血液透析を受ける必要が生じた人の原因の多くは糖尿病だ。成人期以降に失明すると、若くして失明した人に比べて他の感覚器の発達が悪く、リハビリが非常に厳しいという。たいへん辛い余生となる。治療を怠ると予後が悪く、様々な合併症に苦しむのが糖尿病だ。
悪いことに糖尿病は全くといっても良いほど自覚症状がなく、静かに悪化していく。健康診断などで血糖値が毎度上昇する、あるいは高いままであったとしてもほとんど何も自覚しないためか放置してしまうケースがあまりにも多い。医療機関での治療はもちろんのこと、自分自身で生活習慣を大きく変えて、とにかく摂取カロリーを少なくしたり、運動量を増やすなどしなければ、糖尿病に打ち勝つことは難しい。
特に血縁の親族(両親や祖父母など)に糖尿病患者がいる場合は、現在血糖値が正常であったとしても、安心していられない。とにかく絶対太らないようにしたいものだ。また運動量を普段から増やす努力も必要。とにかく歩こう。昼間外出の機会が少ない人は特に歩く時間を自分自身で毎日確保したい。(連続で20分)
糖尿病と診断される血糖値は126mg/dl以上、予備軍は111mg/dl以上だが、体重がやや増えてきて、血糖値が100mg/dl以上ある場合は、自分が糖尿病になる危険性があると考えて、とにかく現在以上に太らないようにすることが賢明だろう。
高をくくっていると重大な事態を引き起こすのが糖尿病だ。
その一方で、自分自身でうまくコントロールして付き合うことができるのも糖尿病だ。とにかく自分で行動することが求められる。