オーストラリアでインフルエンザ大流行中

現在真冬のオーストラリアではインフルエンザが近年では最大規模の流行にあるという。クイーンズランドでは例年ではこの時期までの患者数は700人程度であるのに対し、今年は2000人にも達しておりその分死亡者数も激増している。

真夏である北半球ではインフルエンザとは縁がない季節にあるが現在の南半球での流行は、今年末あたりからの北半球の流行につながる可能性も考えられるので注意が必要だ。また夏にはインフルエンザには感染しないと思っている人も少なくないが、実際には真夏にもインフルエンザ患者は発生しており、赤道直下であろうとこの病気と無縁ではない。

現在のところ同じ扱いにはできないが、最近インドネシアのバリ島で鳥インフルエンザに感染した人が死亡している。調査の結果このウイルスは人から人に感染するようなタイプにはあたらず、特にこれまでの鳥インフルエンザと異なるものではなさそうだ。

しかしオーストラリアではインフルエンザの流行にこのニュースが重なったためか、タミフルの扱いに関して議論が起きている。一部学者の「タミフルの一般薬局での取り扱いを推進」する意見と、医薬品を管理する保健省の慎重論が対立している。また流行地であるクイーンズランド州知事が高齢者施設に対するタミフルの供給を求めたのに対して、保健省は要求を拒否するなど行政対立にも発展している。

タミフルを備蓄する動きは世界各国で行なわれているが、一般における備蓄はもちろん、自由な使用は今のところ公には全く認められていない。これは過剰に、あるいは安易に使われることで、タミフル耐性のインフルエンザウイルスが出現することを警戒しているからだ。このタミフルの備蓄は、近い将来出現するであろうと予想されている新型インフルエンザに備えてのものであって、現在流行しているインフルエンザの治療を目的とするものではない。

タミフルの扱いに関しては、専門家の間にも様々な意見があることは間違いない。今後のインフルエンザ対策があくまでも患者の利益につながるよう議論を進めてもらいたいものだ。

私、個人的には、タミフルの薬局での自由販売には反対だ。インフルエンザに対する特効薬が極めて限られている中、誰もが自由に服用できると、せっかくの切り札を失ってしまう可能性があるからだ。タミフルに対する耐性を持った新型インフルエンザが生まれてきたら
我々には対処する術は現在のところほとんどないといえる。インフルエンザでの死亡者は高齢者に非常に多いことを考えると、高齢者入所施設等においてタミフルを備蓄することは、ある一定に条件の下で意義のあることだと思う。
気の早い話ではあるが、今年も12月くらいからインフルエンザ患者が増え始めると思われるが、月並みの対策ではあるが今から免疫力を落とさない体作りを心がけていきたいものだ。暴飲暴食、睡眠・運動不足、そしてストレスは免疫力を低下させる。食べ過ぎない、飲みすぎない、十分身体を休めると共に適度な運動を日常に取り入れる(歩行)、そしてカロリーではなく栄養をきっちりと摂るよう心がけたい。過度のストレスを回避したり、そのマネージメントをすることも重要であるが、なかなか個人では難しいことだ。どんなことでも話せる人が近くにいるとかなり救われるのだが・・・。精神的に弱っていると思っていない
場合でも、人と話しをする機会や笑う機会が多いと、ストレスをさらにうまくコントロールでき、免疫力を高めることも可能だろう。

暑い季節からの体力つくりがインフルエンザ感染を予防する。