熱中症に注意!

暦の上で「大暑」となった昨日、香港ではところによっては35度くらいまで気温が上昇し、暦どおりの暑い日となった。
西貢のゴルフ場では作業員が熱中症を発症。ヘリコプターで香港島の病院に運ばれたものの死亡している。このほかにも昨日は医療救助を求めた例は多く、中には意識不明になっている例もある。暑い日が続く9月までは、特に日中の作業に関しては特段の注意が求められる。

熱中症は熱が体内にこもってしまった状態だ。通常、体温上昇は37度程度までだがこれは暑ければ汗が出て、その気化熱で体温を奪ってそれ以上の温度上昇を防いでいるからだ。ところが熱中症患者はこの体温調節機能が働かなくなり、時には42度くらいにまで体温が上昇し、心臓など身体各所が機能不全を起こして最悪の場合死にいたる。

普段は屋外での作業は少ない人でも、週末の行楽などは熱中症対策を怠ると思わぬ事故につながってしまう。暑い中を山歩きしたり、テニスをしたり、とにかく汗が滝のごとく流れるような運動を長時間にわたって続けていることもあるだろう。体外に出てしまった水分は必ず補わなければいけない。大量の発汗に際しては電解質も失われるので、塩分の補給も重要だ。1リットルの水に3g程度の塩を加えておくと良いだろう。

もちろんスポーツ飲料も良いが、大量に飲むためカロリーが心配になる。スポーツ飲料といえども結構なカロリーになるし、喉が渇いたときには甘すぎると感じる人も少なくない。そこでスポーツ飲料を倍に希釈することを勧めたい。粉を溶かしてつくるタイプもあるので、その場合は規定に倍の水で作ればいいことだ。山歩きする場合など、水を切らしてもすぐに入手できない場合が多いので、たとえ重くても十分な水を持参して欲しい。

万が一、熱中症と思われるような症状が出たら、症状が軽くても決して軽く見てはいけない。日陰に寝かせて衣類を緩めて休ませる。身体をぬらしながらあおいで、熱をできる限り取り去るようにする。本人に意識があれば、少しずつ水を飲ませる。とにかく体温を下げることと、水分の補給が大切だ。その一方で救助を求める。できる限る早く医師に診せることが求められる。事故予防はもちろんであるが、事故が起きてしまったときの対応も考えて、ハイキングは最低3人以上で行くことが望ましいだろう。