鳥インフルエンザ、ついに欧州上陸

 ベトナムやタイ、ラオスといった東南アジア諸国で人の死亡例を出している鳥インフルエンザ(H5N1)が、とうとうヨーロッパに汚染地域を広げた。
 WHO(世界保健機関)によると でH5N1が確認されたことから今後さらに防疫体制を強化する必要があると言う。

 ほんの数ヶ月前、中国北部からモンゴルに広がったH5N1ウイルスはその後もシベリアから西進し、最近になってトルコやルーマニアにまでその存在が確認された。ついにヨーロッパに侵入したことで、EU諸国では警戒を強めている。

 何度も言うが、これは鳥の病気だと高をくくっていては大変なことになる。すでに鳥からの感染で死亡例が多く出ているので、それなりに不安を抱く人も増えていると思うが、まだ人間の病気との関連性について理解されているとはとても思えない。

 南米でも確認されていることから、すでに世界的な拡大を成し遂げているといってもよく、これからは人のインフルエンザ(新型インフルエンザ)として何時生まれ変わるかが最大の関心事となる。

 ひとたび新型インフルエンザが生まれると、数日にうちに世界中に感染が広がることになる。鳥インフルエンザが感染地域拡大を続けているのは、渡り鳥などがウイルスを運んでいるからだが、人の場合、飛行機で移動することで、世界中の多くの場所に24時間以内で移動できる。その拡散速度は鳥とは比べ物にならないほど早い。しかも渡り鳥のように移動に季節は関係ない。

 最大の見積もりで1億人が新型インフルエンザで死亡するともいわれている。しかし、ワクチンや抗インフルエンザ薬の開発も進んでいることも確かだ。すでにアメリカではワクチンが開発されており、間もなく商用生産が始まることだろう。残念ながらこのワクチンがアメリカから出ることはなさそうであるが、各国でもそれぞれに開発が進められていることは安心材料だ。ウイルスの進化が早いか、人間がつくるワクチンなどの開発が早いのか、正に競争である。この冬に新型インフルエンザが流行しなければ、もしかすると、流行による影響は軽微に終わるのかもしれない。

 個人的にはどのように対応すればよいのか。
 新型インフルエンザであっても、感染したら必ず発症するわけではない。どのような感染症でも同じであるが、症状はやはり個人の免疫力の差によるところが大きい。

 免疫力を保つためには、栄養と休養、そして運動も大切だろう。ストレスもよくない。現代社会ではストレスを回避することは困難であるが少なくとも、栄養と休養に関しては個人の努力で対応できるはずだ。食事もカロリーさえとれば良いというものでは決してない。ここでは解説しないが、「健康的」な食事を摂ることを心がけたいものだ。