鳥インフルエンザ情報

日本総領事館より在留邦人に向けて情報が配信されているので最新の鳥インフルエンザ情報についてはすでに知っている人も多いと思うが、ここで要点だけあげるとともに一般情報を記しておきたい。

「沙頭角(1月31日)、黄大仙(2月1日)で死んだ鳥から鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が認められた。これを受けて香港漁農自然保護署は死んだ鳥が発見された場所から半径5km以内のニワトリを処分した。
さらにH5N1ウイルスが認められた鳥の飼い主(住人)3名をプリンセス・マーガレット病院に収容し検査したが、人への感染は認められなかった。
香港漁農自然保護署では今後さらに警戒を強め、場合によってはニワトリの販売などの規制にも乗り出すという。(関係部署の連携)」

H5N1ウイルスは東南アジア、中国、そしてモンゴルを経てロシアへと北上、そして西進して昨年はヨーロッパにまで拡散した。これは渡り鳥の季節移動と関連が大きく、香港においてこのウイルスが認められることも時間の問題だったので、今回のニュースは特段驚くことではない。

鳥インフルエンザは昨年くらいから大きな話題になってきたが、1997年に18人感染6人が死亡した香港は、世界でもっとも早く鳥インフルエンザが社会問題となっている。最新情報として伝えられたニュース自体は特別なものとして捉える必要はないかもしれないが、このH5N1がすでに少しずつその性質を変えていっている可能性が指摘されており、以前に比べて人に感染しやすくなってきたと思われる。つまり人のインフルエンザになる準備が整いつつあることを意味するわけで、この点からは十分警戒していかなくてはいけないことだ。

現在のところ、H5N1は「鳥類のインフルエンザ」「鳥の病気」だ。したがって過度に心配することはないと思われるが、アジアを中心に鳥から直接感染したと思われるケースで死亡者も増えているので、最低限の注意は怠らないようにしたい。

 1、鳥に近づかないこと。特に死んだ鳥には絶対に触れないこと。絶対に!
   鳥に触れなくても糞が危険。水鳥がいる池などの水にも触れないこと。
 2、鳥料理や卵料理を避ける必要性は全くないが、生のものを扱った場合は十分手を洗うこと。
 3、自宅で鳥を飼っている場合は、外に出さないこと。外に鳥かごを外に置いていると野鳥がその餌を狙ってやってくる可能性がある。
   (鳥同士の感染機会をつくらない)
 4、人に感染しても発症しないこともあると思われるが、これは免疫力の違いだ。
   十分な栄養摂取、十分な休養、適度な運動で免疫力低下を防ぐこと。
 5、手洗いの励行
思いつくままに注意点を挙げてみたが、4、5は通常のインフルエンザ予防と共通する。日本では先月よりインフルエンザ流行が始まっており、患者数が急増している。香港ではこれからインフルエンザ流行のピークに達すると思われるので、鳥インフルエンザについては最低限の注意を払うとともに従来型のインフルエンザに対しては十分警戒して欲しい。

追記(タミフルについて)
タミフルを服用すると発熱が抑えられ、驚くほど早く治癒したと思ってしまうがタミフルにはインフルエンザウイルスを死なせる力はない。あくまでもその増殖を抑えるもので、体調が回復しても体内のウイルスは5日ほど残るといわれる。したがって、処方されたタミフルは、体調が良くなっても服用を止めないで完全に服用して欲しい。次回インフルエンザに感染したときに備えてとっておく人もいるようだが、途中で服用を中止することは周囲へ感染を広げる原因をつくることにもなるので絶対にやめるべきだろう。