中国のコレラ発生状況について
中国衛生部が公表した2005年第3四半期(7月~9月)の全国法定伝染病発生状況によると、この間にコレラ患者は638名発生しており、このうち死者は2名となっている。昨年同期のコレラ患者発生数170名と比較すると著しい増加だ。患者の発生は、主に福建省、浙江省に集中しているという。
コレラはコレラ菌に汚染された水や食品によって感染する。原因となる食品を食べてから1~3日の潜伏期間の後、激しい下痢を伴う特有の症状が現れる。昔は下痢が原因で起きる脱水症状に適切に対処できずに、死亡することが多かった病気です。簡単に死んでしまうため「ころり」ともいわれ、たいへん恐れられた病気だ。
現在は下痢が原因で命取りになることはなく、コレラによる死亡率も激減している。法定伝染病の扱いを受けるものの、医療現場ではちょっと酷い食中毒程度にしか認識されなくなってきたとも聞く。
感染発症しても、今では死ぬほどの病気ではなくなった。しかし感染発症すれば米のとぎ汁状と表現される激しい下痢に襲われ、相当辛い思いをすることは確かだ。基本的な注意を守って、感染の予防に努めたい。
感染リスクがある国や地域(アジアではほとんどの国や地域)では生ものを食べないこと、水割りなどの氷には十分注意すること、無理な旅行計画を立てて、疲れから免疫力を落とすようなことは避けることなどで、感染の可能性は少なくなり、たとえ感染しても発症しにくくなるはずだ。
なおコレラは予防接種もあるが、効果についてはかなり疑問もあり、専門家の間では推奨はされていない。