職場高血圧
健康診断で正常血圧だと分類されている人の中に仕事中に血圧測定すると高血圧分類となる人が事務系の2~3割もいる事実を日本の医師がつかんだ。結果は9月にある日本高血圧学会で報告される予定だ。
仕事中に血圧が上昇することは良く知られているがその程度は正常者においてはそれほど大きくないと思われていた。ところが今回の調査では、40~50も上昇しているケースがあるなど、たとえ健診で正常とされていても仕事中に高血圧分類に入ってしまうことが珍しくないことがわかった。
同様のケースとして「仮面高血圧」と呼ばれるものがある。病院で検査しても正常であるのに、家に帰ってから改めて測定すると高血圧分類となるものだ。仮面をかぶったように隠れていることで最近注目されるようになってきたが、職場高血圧も同じ種類のものといえそうだ。
血圧は日内変動が大きい。したがって毎日1回測定しただけではどのように変動しているのかわからない。特に高血圧治療のために降圧剤を服用している人は少なくとも朝・昼・晩3回は血圧を測っておいて、その記録を主治医に提出して欲しい。
健康診断で正常血圧と診断されたからといって安心できないことがわかった。したがって血圧計も体重計と同様に少なくとも一家に1台準備しておきたい。もちろん職場にもあると便利だ。
毎日、複数回血圧を測定して、たびたび高血圧分類(最高血圧140・最低血圧90 どちらか一方でもこの数字を超えた場合)になるようであれば、食事や運動など日常生活の見直しをして、ぜひ生活改善したい。また血圧変動が大きい人も、たとえ正常血圧であっても同様に注意した方が良いだろう。
高血圧は動脈硬化を起こす直接的な原因となり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを大幅に大きくするだけに、その管理には十分注意しておきたい。