レプトスピラ症
すでに回復している21歳の男性のレプトスピラ症について調査中であることを、衛生署が9月23日に公表した。
レプトスピラ症は人畜共通感染症で、ネズミなどのげっ歯類をはじめ牛、豚、馬、そして犬など多くの動物に見られる。人はこれら感染動物の尿に排泄された菌に触れることで皮膚から感染する。特に擦り傷や切り傷、粘膜から原因菌が侵入することで感染しやすいが、経口摂取や吸入でも感染の可能性がある。
さて、当該患者は発熱、悪寒が9月8日に始まり、10日にPrince of Wales Hospitalに入院し、19日退院した。その後、保存してあった患者血液の検査でレプトスピラ菌を、22日に
確認した。
患者は潜伏期間にあたる8月28日に開催されたハイキングイベント「Team Challenge 36」に参加。他の参加500名と共に馬鞍山から城門水塘までのコースを歩き、足に擦り傷を負っている。またこのコースでは途中、小川の通過したり水辺を通ることもある。
海外のレプトスピラ流行では、感染動物の尿で汚染された水に触れたことが感染原因となっている。
感染してから発病までの潜伏期間は4日から19日であるが、人から人への感染はないので、今回、家族への感染も認められてはいない。
レプトスピラ症の症状は風邪に似ており、高熱、頭痛、筋肉痛、目の充血、のどの痛みを訴え、さらに発疹がみられることもある。時として貧血を認め、肝臓、腎臓、肺などの器官に影響をきたす。抗生物質で治療が可能。
香港でのレプトスピラ感染の危険性は低く、最近では2001年1例、2002年2例が確認されており、2003年には香港外で感染したと思われる「輸入例」が1例記録されている。また今年はこれまでに香港内での感染が2例、輸入例が1例確認されている。
衛生署のDr. Tsang は、感染予防策として、傷口はオープンにせずガーゼなどで覆うこと、動物の尿にはもちろんのこと、汚染されているかもしれない水に触れないことを指摘している
衛生署ではTeam Challenge 36の参加者で症状が出た人のためにホットライン(Tel 2575-1221)を設けている。(完)
毎年、秋に実施されるTrailwakerの参加予定者は、今の季節トレーニングに汗を流していることと思いますがリスクは同じです。感染予防に努めると共に、症状が出た場合には早めに医療機関を受診してください。もちろん通常のハイキングでも注意するべきでしょう。