米国FDA、サルモネラ中毒対策を提案

 「米国FDAは、不完全な鶏卵の加熱によって引き起こされるサルモネラ中毒の患者を現在の年間11万8千人から一気に減らす対策案を提案した。これは採卵鶏を3000羽以上飼育し、殺菌処理を行っていない小売用鶏卵を生産するすべての業者(4100箇所以上)に、鶏舎の細菌検査、清掃、消毒、農場での冷蔵を要求するものだ。」

  サルモネラ中毒の最大の原因は鶏卵。「日本でのサルモネラ中毒発生は、昨年は350件6517人、死者ゼロ。卵を生食する習慣がある国(民族)は世界的に見ても珍しく、日本は特殊でもありますが、それにもかかわらず患者数がこの程度であるとは、やはり日本の衛生管理などが関係しているのでしょうか。(実際はもっと多いとおもいますが・・・)

 香港にも大量に輸入されている米国産鶏卵です。今後その安全性が高まると良いのですが、どんなに衛生管理を厳しくしても卵が感染することを完全に防止できない以上、日本産だからといっても安心はできません。

 よく問題になるのが、「卵かけご飯」と「親子丼」そして洋菓子のティラミス。卵かけご飯は日本人特有の食べ方で、生をそのまま食べてしまうことからもっとも中毒の危険性が高いといえましょう。またティラミスが流行ったころは、これも生卵を使用するためにサルモネラ中毒患者が激増したといいます。では、親子丼はというと、これが曲者でして、火を通しているようですが、卵が完全に固まらないほうがおいしいという理由で生に近い状態で出されてしまいます。不完全加熱がサルモネラ中毒の原因です。

 ホテルなど卵を大量に扱う業種では、卵のまとめ割をしないよう衛生指導がされていることもあって、中毒発生は少なくなっているようです。卵をまとめ割をすることが危険なのは、その中の卵が1個でも汚染されていたら、すべてを汚染してしまうからで、飲食業者には大量の卵をまとめて割るような効率優先の作業を改めて、なるべく小分けするように指導されているそうです。
 
  日本の卵でも5千個から1万個に1個の割合で「インエッグ」、つまり卵の中がサルモネラ菌に汚染されているケースがあります。卵表面は消毒されていても、中までは消毒されないので、完全に火を通さない限り中毒の原因になります。

 食中毒の多くは一般家庭で起きています。つまり家庭での調理者の衛生管理が非常に大きな問題となり、これは多くの食中毒に共通していることです。サルモネラ中毒に限らず多くの感染症予防には手洗いが有効であることに疑いの余地はありません。

 卵に触っても手を洗わない主婦が日本でも多いと聞き驚きましたが、肉や魚を扱った場合はもちろんのこと、卵を割ったときなども必ず手洗いをしてください。アマさん(お手伝いさん)に調理をさせている場合は、とにかく手洗いをうるさいほど指導する必要があります。