カンピロバクター食中毒
食中毒というと、サルモネラや黄色ブドウ球菌、あるいはボツリヌス菌などを思い浮かべることが多いが、ちょっと聞きなれないカンピロバクター菌による食中毒が思いのほか多いという。馴染みではないのは潜伏期間が比較的長く、原因菌、原因食品の特定が難しく、統計上数字として表面化しにくいということが理由のようだ。
流通している鳥肉の75%もがカンピロバクター菌に汚染されているという報告もあり(京都)、鶏肉を扱う場合、かなり注意しなければいけないことは確かだ。少量の菌でも感染するので、鶏肉を扱った調理器具は十分に洗うことが必要で、熱湯をかけて消毒しておくと効果的だ。(熱に弱い性質がある)
感染すると2日から1週間の潜伏期間の後、下痢や発熱を起こし、時には血便も見られる。発熱や嘔吐も伴うなど、他の食中毒との区別は難しいものの、通常は1週間ほどで快復する。原因不明の下痢も、かなり高い割合でカンピロバクター感染である可能性がある。
鳥刺しは危険だ。どんなに新鮮でも鳥を生で食べることは勧められない。湯引き程度では感染性はなくならないというので、調理に際してはしっかりと熱を通しておきたい。
また鳥に限らず生肉を扱ったときには、石鹸を使って丁寧に手洗いすることが予防になる。また冷蔵庫の出保管は有効でるが、生肉と調理済み食品を一緒にして保存することは避けたいことだ。
ペットの糞から感染することもあるので、動物を勝っている家庭では十分注意したい。