劇症型糖尿病
「劇症糖尿病」という病気について、日本糖尿病学界が開業医や 救急医に注意を呼びかけている。突然発症して急速に重症化して短時間の うちに死亡することもあるため、日本糖尿病学界が特に開業医や救急医に 注意を呼びかけている。
糖尿病は、もともとインシュリンの分泌ができない1型と、成人に多い 肥満が引き金となって、インシュリンの働きが悪くなる2型に分類されるが 劇症型は2型に分類される。したがって肥満が発症リスクになるということでも ない。
劇症糖尿病の原因は不明。1型糖尿病は小児に多いが、同じ1型でも劇症型 は9割が成人。はじめはのどの痛みなど風邪に似た症状や、吐き気や腹痛など 胃腸炎に似た症状が現れたケースが7割ほどあり、血糖値の急上昇が原因で のどが渇くなどの症状が出た後、平均4.4日で意識障害に陥っている。感染症 の症状を伴うことが多いことから、何らかの感染がかかわってすい臓の細胞が 急激に破壊されることが発症につながるとの見方が有力。
日本全国に劇症型糖尿病患者が4000~1万人はいるものと推定されている。
初期に診断がつけば、インシュリンの投与で生命の危険はないが、病気の 進行が早いので、迅速な診断が求められる。血糖値さえ測定すれば簡単に診断 できるが、医師が血糖の測定を必要と認めるかどうかが問題。
風邪や胃腸症状にはじまり、急速に意識障害を起こした場合は、血糖値を測定 しているか医師に確認したほうが良いのかもしれない。