髪廊がHIV感染の温床-深せん
深せん市社会科学院が「深せん白書」に発表したところによると深せんに5000軒ほどある小規模な理容店「髪廊」がHIV感染拡大の温床になっているという。
髪廊で働く「髪廊妹」が約4万人おり、彼女らは髪廊で理容師としてではなく「風俗嬢」として、客に性的なサービスを行っている。 このことは以前から一般的常識となっていたものの、公的な機関がその問題について言及したことは、ことの重大性がうかがわれるものだ。
髪廊妹はその大多数が農村部の出身で、都市部から農村部へのHIV感染を拡大させる原因のひとつになっている。さらに農村部ではHIVに対する教育がなされていないことで、中国全土でHIV感染者が 急増していることは間違いないだろう。
一昔前は中国の髪廊で、「その手のサービス」を受けたという日本人もいたが、最近はまったく聞かなくなった。しかし今も中国で「遊ぶ」人は日本人に限らずたいへん多いのが実情である。髪廊から拡大するHIV感染は、原因としてはおそらく氷山の一角のようなもので、 中国の風俗店を利用することは、HIV感染の危険性が非常に高いという認識が必要だ。
さらに髪廊妹に関して言えば、これまで性感染症に感染したのが調査全体の66%にも及ぶというので、感染の危険性はHIVに限らない。 もちろん感染に気がつかないことも多いので、危険度はさらに大きいといえるだろう。これは髪廊妹に限ったことではない。
HIVも一般性感染症も検査は簡単であるが、実際に受診している人は少ない。日本人の中にも感染に気がつかないまま、さらに感染を拡大させている場合もあるかもしれない。