集団食中毒発生

 4月17日に行われた香港島の某学校のスポーツデーに参加した親、学校関係者など39人が関係する集団食中毒事件が発生したことを 香港衛生署が21日に発表した。患者の内訳は男性6名、女性33名(8歳から57歳)。 親の一人が調理して持ち込まれた食品が原因と見られ、食後およそ 36時間後に下痢、腹痛、発熱、吐き気や嘔吐を訴えたものの、全員快方に向かい入院を必要とした患者はいない。

 衛生署では細菌性食中毒であると見て、患者からサンプルを採取し検査している。また原因食品とみられる料理を調理した家からは、関係食品のサンプリングとふき取りによる細菌検査を行っている。

 衛生署ではホットシーズン入りした香港ではこれから食中毒がおきやすくなるため十分注意するよう呼びかけている。

1、甲殻類や貝類は良く洗い、完全に火を通すこと。
2、食事の前やトイレに行ったときは手を洗うこと。
3、生ものと、調理済みの食品を一緒にしないこと。
4、食品は4℃以下の温度で保存すること。
5、残り物は摂食前に加熱すること。
6、清潔を心がけること

 今回の集団食中毒の原因菌はまだはっきりしていないが、夏場に流行する食中毒は腸炎ビブリオだ。 特に魚介類には注意した。また卵からのサルモネラ中毒、鶏肉からのキャンピロバクター、調理者の手(傷口)からの黄色ブドウ球菌などは、特に衛生管理 が問題となる食中毒であり発生も頻繁だ。さらに鮮度とは関係ないが小型球形ウイルス(ノロウイルス)も年中危険である。

 食中毒予防の基本は、菌をつけない、増やさない、殺すことだ。刺身さどは菌をつけないことが最も大切なので、たとえば肉類などと一緒にして、その汁などがつかないようにすること。食品は低温で 保存することで菌の増殖を遅くする。そして煮たり焼いたりして菌を 殺すことだ。

 気温の上昇と共に食中毒事例は急増するので十分な注意が必要だ。食中毒が起きる場所で最も多いのは、意外にも一般家庭である。