若返りの秘薬「プラセンタ」で狂牛病発症

美容界で若返りの秘薬?として広く使われているプラセンタは羊や豚、あるいは人の胎盤から製造されているものだ。一昔前には日本でも人の胎盤が回収されていたと聞くが、現在ではその多くは羊や豚の胎盤から生成されているのではないだろうか。

胎盤は昔からその効能が伝えられており、中国などでは胎盤を食べることもあると聞く。中国に限らず、ヨーロッパの一部では出産後に夫婦で胎盤を食べるという話もあるそうだ。当然ながら化粧・美容品として応用されることは、何もおかしなことではない。

さて、今回の狂牛病感染だが、これは台湾での話だ。美容業を長く営み、自分自身でも若返りのためプラセンタを長く注射してきた49歳の女性が体調を崩し大学病院を受診。
MRI検査の結果、狂牛病(クロイツフェルトヤコブ病)的脳の病変(海綿空洞化)が認められ、記憶力の減退も著しく、四肢無力で臥床し、植物人間化してしまったという。この女性は外国旅行もせず、臓物も食べず、家族歴もないことからプラセンタの使用が原因で狂牛病になったものとされた。

日本人でもプラセンタの愛用者は多く、美容機関では広く使用されているが、問題はその原料だ。
羊胎盤は、昔はよくつかわれていた。リスクを知らずに羊を原料としていたのだが非常に危険だ。狂牛病は牛の病気だと思われがちであるが、羊が「ヤコブ病」の大元だとする意見は根強く、感染羊の肉骨粉を餌として食べさせられた牛が発病したのが狂牛病といわれる。もちろん異常プリオンを含む肉骨粉を豚が食べさせられていたとなると危険性は同じだ。異常プリオンは人を含む多くの哺乳動物に感染する。

狂牛病の原因は異常プリオンだ。ごく微量で感染するばかりか調理程度の過熱ではその感染性を失うことはなまずない。つまり異常プリオンが注射用プラセンタに微量でも混入しようものなら、感染してしまう危険性は極めて高いといえる。

そもそも動物由来のものを気安く注射することに問題がある。治療薬としてリスクも覚悟の上で使うのであれば仕方がないが美容や若返りといった理由で使用する場合は、原料の由来まで調べてからでないと怖くて使えない。現在、プラセンタを使用しているのであれば、その原料にまでさかのぼって調べてみてはどうだろう。