日本人の体格変化

経済産業省は、衣料、自動車、電機など製造業に欠かせないデータとして人体の寸法や形を調べているが、このたび業界の求めを受けて12年ぶりにこれらの数値が更新された。(Size-JPN 2004-2006)

同省は04~06年度、19~80歳の男女計約7000人について163カ所の寸法を測り前回調査(92~94年)と比べたが、男性は30歳以上の全年代で大柄になり、中でも40歳代では、体重が4kg増え、身長は3cm伸びていることがわかった。肥満度もこの年代では大きくなり24を超えており、肥満一歩手前となっている。

また女性は男性と同じく身長は3cm伸びているものの、体重は反対に1.3kg減っており、ダイエットブームの影響を受けたと思われるという。

今回、経済産業省から公表された数字は、弊社の健康診断で得られたデータでもうなずけることだ。統計的な処理をしているわけではないので具体的にどのように変化しているか不明であるが、肥満度(BMI)で見ると、男性では肥満との判定となる25を超える人が目立つのに対して、女性では最も良いとされる22(疫学的な調査で最も病気になりにくいとされる)を下回ることが多く、中には痩せすぎの指標である18に近いケースも散見される。
男性では20を下回ることは極めて少ない。
なお男性肥満では脂質異常や高血圧、肝機能障害など医学的に問題となるケースが目立つが、女性肥満ではそれほどでもないように感じる。

経済産業省では女性に関してダイエットブームを体重減少の理由にあげているが、実際にやせている人に聞くと、特に意識していないという人も少なくない。
逆に太っている場合は、男女とも痩せようと思っているけど痩せられないという人が非常に多い。
太ることを悪とする風潮が強いが、決して太っている事実が悪いというわけではない。

どうしても容姿を気にしてしまうが、医学的な問題の有無の方がより重要な要素であることに対する理解が必要だろう。

経済産業省はあくまでも体型にかかわる数字のみを出しているが、厚生労働省が行なう 肥満に関する調査、文部科学省が行なう体力に関する調査など、各省庁間のデータを共有かつ利用することで、国民にとってより有益な調査になるのではないだろうか。