インフルエンザによる学級閉鎖(沖縄、愛知)
愛知県健康対策課は、同県田原市神戸小学校の1年生1クラスで集団風邪が発生し、欠席者の大半からA型インフルエンザウイルスが検出されたため、このクラスを閉鎖することを決定した。10月9日のことだ。例年に比べて2カ月も早いインフルエンザの発生に専門家や愛知県は
警戒している。
実は沖縄では2005年以来3年連続で夏場のインフルエンザ流行が続いており、今年も6月に流行が始まり学級閉鎖は少なくとも6校8学級に及んでいる。東南アジアでは夏のインフルエンザ流行は珍しくないもののなぜこの時期に沖縄で毎年流行しているのかは今のところ不明だ。
ところで早くも愛知県でおきた学級閉鎖であるが、これはこの冬の流行が早まることを意味している可能性もある。専門家は今年のインフルエンザの流行が極端に早まり、患者数が激増する可能性があることを強く警戒し始めた。
インフルエンザ予防は予防接種で、ある程度の効果を期待できるが流行の予想が外れる可能性も少なくはない。特に今年のように例年と違う出現パターンを示していることは、流行予想が外れてしまった可能性も考えられることだ。
インフルエンザ予防はワクチン接種(予防接種)だけではない。日常生活の中で予防することも非常に重要なことだと心得ておきたい。
1、免疫力を落とさないこと。
適切な栄養摂取、休養、睡眠を心がけたい。翌日まで疲れが残る状態が続くようなことは避けたいこと。また速歩き程度で構わないので、できる限り体を動かす機会をつくること。
2、他人との接触を少なくすること。
人混みを避けることはもちろん、無用な外出はやめておきたい。
特に屋外の「人の密度」が高い香港では、繁華街などで容易にウイルスをもらってしまう。(感染と発症は違うので、やはり免疫力が大切だ)
3、手洗いの励行。これはインフルエンザに限らない。外出後は手洗いに直行!
4、急な高熱や関節の痛みなど、おかしいと思ったらすぐに医療機関を受診すること。
抗インフルエンザ薬タミフルは発症後48時間以内に服用しないと効果は望めない。タミフルは非常によく効くが、ウイルスを殺すものではない。したがって、熱が下がったといって仕事や学校に戻ることは、ウイルスをばら撒くことになるので絶対に避けるべきだ。処方されたタミフルはすべて服用してほしい。
5、無理は禁物。インフルエンザとわかったらとにかく休むこと。
ところでインフルエンザ予防接種が新型インフルエンザ対策になるという意見もあるが、個人的には賛成できない。これはSARSの時に、医療機関でSARSとインフルエンザの診断がつきにくく、医療現場に混乱が生じることを避けることと、SARS患者が診察に来る可能性がある医療機関に行って、SARSに感染してしまうリスクを少なくするため(インフルエンザに感染しなければ医療機関に行くことがそれだけ減るため)、インフルエンザワクチンを接種しておくことが推奨された。新型インフルエンザの感染力がSARS程度であれば、このような措置である程度危険が回避できるかもしれない。しかし、敵はインフルエンザだ。爆発的に流行する危険性があり、そうなると医療機関で感染するなどとは言っておられない事態になる。ある意味感染は避けられないともいえる。
スペインかぜは、一般の人の移動がほとんどない時代のこと。(1918~19年)それなのに瞬く間に世界中に感染を広げて、感染者6億人、死者4000万人もの被害となってしまった。
現在のワクチンはあくまでも通常のインフルエンザの予防(60~70%の効果?)と考えるべきだ。
新型インフルエンザワクチンの開発も急ピッチで進んでいるというので、それに期待したいところだが、とにかく自身の免疫力を落とさないようにしておくことが最も大切なことだと思う。