香港の大手寿司チェーン店での食中毒事例

香港で一気に店舗数を増やしていった大手寿司チェーン店で集団食中毒と思われる事例がおきている。

衛生署の発表によると、今月14日から16日にかけて、当該寿司チェーンの複数の店舗で食事をした10人から食中毒症状を訴える患者が発生した。いずれも腹痛や吐き気、あるいは下痢といった症状を訴えているが、入院に至ったケースは今のところない。

衛生署では原因調査を進めているが、ほぼ同時に複数の系列店で食中毒が発生していることから、セントラルキッチンでの食品汚染が原因である可能性が大きいのではないだろうか。夏場に多くなるのは「腸炎ビブリオ菌中毒。海水に含まれている腸炎ビブリオ菌が、食材の不完全な処理が原因で、今回の食中毒の原因になってしまったことも考えられるだろう。もちろん原因が特定されたわけではないので憶測は好ましくないが、注意喚起することは極めて大切なことになる。

丸ごとの魚の調理をするときには大量の真水でよく洗うこと処理の基本となる。腸炎ビブリオ菌は塩水を好む微生物であり、真水で洗うことは腸炎ビブリオ菌食中毒を予防する上での基本中の基本ともいえる作業である。

もともと香港には生魚を食べる文化はない。にも関わらず最近の寿司ブームに踊らされて寿司店が乱立している。人気の寿司店には毎日客が長蛇の列を成して順番待ちをしているが、中をのぞくと手袋をして寿司を握っている姿が眼に入る。手袋をしているから客からは衛生的に見えるのだろうか。私から見ると汚くて仕方がない。寿司は常に流水で洗う衛生的な素手で握るべきであり、手袋をしていてもろくに洗わない不衛生極まりない手で握れば、いつか食中毒が起きるのではないかと思っていた。今回の事件は特に驚くに値しないものだ。

食中毒は一般家庭で最も多くおきている。
家庭内での食品管理、食中毒予防の心がけは大変重要なことだ。
[着けない]
食中毒菌をつけないこと。
生の食品と調理済みの食品を隣り合わせに置かない。
冷蔵庫内で生ものの汁が他の食品につかないようにする。
[増やさない]
たとえ食中毒菌に汚染されたとしても、即座に食中毒の原因になるわけではない。
食中毒を起こすに足る菌数に増殖しなければ安心だ。
食品は早く食べてしまうこと。
[殺す]
多くの食中毒菌は加熱に弱い。中には食中毒菌が産生した耐熱性の毒素もあるが、例外は別にして加熱処理は食中毒予防に極めて効果的だ。

これらが食中毒予防の3原則になる。
家庭内で食中毒を出さないよう十分な注意が必要だ。