強烈な紫外線に警告
香港政府は市民の紫外線対策として、紫外線指数が11以上になったときには、1時間ごとに警告を出す
ことを決定した。このようなシステムは同緯度の国や地域としては世界初となるもので、香港政府が地域の紫外線量に強い危機感を抱いている表れといえ、一般市民も十分に注意することが求められる。
紫外線は低緯度地方でより強くなるが、紫外線を吸収するオゾン層の破壊が高緯度地方で特に加速し、全地球的にオゾン層が薄くなっていることもあって今や紫外線問題は世界共通のものになっている。このオゾン層、上空20000~45000mという極めて気圧の低いところにあるオゾン濃度の高いところを指している。仮にここのオゾン層のオゾンを地上に持ってきたとしたらわずか3mmの厚さにしかならないそうだ。地上はこのわずかなオゾンに守られているのだ。
ところで紫外線には3種類あり、波長によってA、B、Cの3つに分類される。このうち地上で最も有害となるのはB(UV-B)だ。一番波長が短くエネルギーが強いUV-Cはオゾン層に吸収されるため、幸い人体が直接影響を受けることはない。なお波長が一番長いUV-Aは皮膚を黒くするものの毒性は低い。
紫外線の人体に対する影響は、第一に皮膚障害。日焼けをおこすというレベルの問題ではなく、皮膚がんの原因となる。世界的に皮膚がんの原因の80%は紫外線によるものだと考えられている。
また白内障の大きな原因となるなど、眼に対する障害も問題となる。白内障は眼の水晶体が徐々に混濁して視力を失うもの。目玉焼きを焼くときに、最初は透明だった卵白が真っ白になるのと同じだと説明する専門家もいる。
紫外線が特に強いのは5月から8月。この時期の屋外活動には紫外線対策が欠かせない。
紫外線指数
0-2 Low
屋外にいても安全
3-5 Moderate 6-7 High
日中はなるべく日陰にいること
肌を露出しない衣類の着用、日焼け止めの使用
帽子、サングラスを着用すること
日傘も有効。
8-10 Very High 11以上 Extreme
外出を控えること
外出時は常に日陰に身を寄せ、でき得る限りの
紫外線対策をほどこすこと。
帽子はつばが広いもの。衣類は織目が細かなものがお勧めだ。サングラスは黒いほど良いという訳ではなく横からの紫外線がカットできるように、顔のかたちにできる限り合わせたものの方が良いとされる。
日焼けしても皮がむける程度で、あとは黒くなっておしまいと思っている人も少なくないが、皮膚がんの
リスクは確実に増す。また急に日焼けすると水ぶくれをつくってしまう。ハワイから帰国した人が、全身水ぶくれとなって、成田から救急車で病院に搬送されたということもあったが、日焼けは「やけど」と同じで皮膚に対する影響が非常に大きい。
これからの季節は天気予報で天気を確認するのと同じくらいに紫外線情報にも敏感ななるべきで、紫外線
対策を常にこことがけるようにしたい。