インフルエンザ流行情報

現在、日本のインフルエンザ流行は急速に拡大しており、先日北海道に出た流行警報は関西地方にまで飛び火している。注意報まで含めると全国の7割程度の都道府県に発令されており、今季のインフルエンザ流行は全国規模に達しているものと思われる。

香港のインフルエンザ患者数は日本の流行を追うように増加し、毎年旧正月くらいから一気に流行が拡大する傾向がある。日本では大阪にも警報が出ている。香港との交流が盛んな都市で流行が警戒レベルに達しているということは、間もなく香港の患者数も急激に増えることが予想できる。

ウイルスを運ぶのは発症患者だけではない。本人でさえ感染に気がつかないような場合でもウイルスは運ばれ、そして周囲に感染を広げる。

日本では新型インフルエンザへの神経質なまでの警戒がなされているが、現在流行しているインフルエンザでも日本国内だけで毎年数百から1千人が死亡しており、非常に危険性が高い感染症に位置づけられている。

今現在流行しているインフルエンザへの対応の延長が新型インフルエンザへの対策につながる。現在、タミフルの備蓄やマスク、手指消毒液等を備蓄する動きがあるが、それとは別に基本に立ち返った対策を忘れてはいけない。帰宅時、あるいは出社時など外から部屋に入ったときは手洗いを最優先すること。石鹸をつけるだけではない、正しい手洗いが必要だ。特にものを触る指先は特に丁寧に洗いたい。指の又や爪をきちんと洗うよう指導を受けた人も少なくないだろうが、これは寄生虫感染対策にはなるが個人的にはインフルエンザ対策にはならないと思う。

人ごみを避けることは言うまでもない。また免疫力を落とさないためにも、暴飲暴食をつつしみ適正体重を維持する努力も必要で、当然のことながら適度な運動習慣を身に付けることが必要となる。

罹ってしまったと思ったら、無理をしないこと。周囲に感染を広げるばかりか、自身の回復も遅れる。タミフルを早期に服用すれば症状の回復は早いもののウイルスの排泄はしばらく続くので、体調が回復したからといって、すぐに出社等するのは迷惑な話になる。

タミフルの効果が認められない耐性ウイルスも確実に増えている。今のところ流行の主体となっているA香港型ウイルスには耐性が認められず、Aソ連型に耐性が出てきただけであるが、おそらく耐性ウイルスはさらに拡大するはずだ。

新型インフルエンザがいつあらわれるか誰にも予想はできないが、そのときにすでにタミフルに対する耐性を持ってしまっている可能性もある。それだけにタミフルだけに頼ることは危険ではないだろうか。