新型インフルエンザワクチン
世界保健期間(WHO)が6月11日に新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ6に引き上げた段階で、アメリカ政府からの要請で開発をしたワクチンが、世界で最も早く一般への接種を開始できる目処がついた。
新しいワクチンは7月後半に製造が終わり、最終的な臨床試験(治験)を8月に実施して、米保健衛生局の承認を経て出荷される予定だ。
商品名は「セルバパン」。細胞培養法で製造されている。従来の季節性インフルエンザワクチンのように有精卵を培養する方法に比べて、短期間に大量に製造でき、しかも原料の有精卵の供給体制に縛られる事がないなど利点が大きいのが特徴だ。
新しいワクチンはオーストラリアなど各国で開発製造が進められているので秋口にかけて市場に供給されてくる可能性が高い。ただし、アメリカで製造されたものはアメリカ国内で、オーストラリアのものはやはり自国内で優先して供給されるため、輸出にまわされるものを期待することはできない。
香港などワクチンの製造ができない先進地域への供給について、十分な量を回してもらえるものか、若干の不安は残るところだ。日本では4社ほどで開発されており、既に製造の目処はついているが、全国民にとなると無理がある。
たとえ日本で全国民の接種できるワクチン量が確保できたとしても接種を求める人で医療機関が混乱することは目に見えている。
やはり自分自身の免疫力を最大にしておく努力は欠かせない。たとえ感染しても発症しなければよい。発症しなくても体内では免疫反応がおきているので、再度感染しても、例えそのとき体調が悪く免疫力が低下していたとしても、軽くてすむ可能性が大いに期待できる。
季節性インフルエンザの予防接種もすでに開始されている。本格的な流行シーズンには少し早いが、現状を考えると少しでも流行の気配があるとすぐにワクチンの在庫が消えてしまう可能性もある。また豚インフルエンザワクチンの供給がなされた場合もそのワクチンを求めるための混乱も考えておいたほうが良いだろう。季節性インフルエンザに対する個人的な印象ではあるが、季節性インフルエンザのワクチンの効果が次のインフルエンザシーズン中は継続できる可能性が大きいものと考え、早めに接種しておいた方が良さそうだ。