新型インフルエンザ 大流行の兆し
新型インフルエンザの大流行の兆しが日本で既に認められる事が、国立感染症研究所の調査でわかった。
現在、日本では新型インフルエンザに関して細かな感染者数をカウントしておらず、季節性インフルエンザと同様に全国約5000の医療機関からの患者数の報告から流行を判断している。
今月9日までの一週間(8月3日から9日)の患者数が平均で0.99人となったという。定点観測の5000医療機関の平均で1.00人になれば流行と判断されるので、今回公表された平均患者数はほぼ流行期に入ったと判断される数字だ。
現在のような調査方法がとられるようになったのは1987年からであるが、夏場に今年のようなインフルエンザの流行が確認された記録はない。すべての患者の詳しい検査が行なわれているわけではないものの、従来夏の流行がなかったことからおそらく現在発生しているインフルエンザの多くは新型ではないかと推測され、患者数は6万人にのぼると推計されている。
流行が確認されたのは6都府県。最も患者数が多いのは今月15日に死者を出した沖縄県(1医療機関あたり20.36人)で、以下、奈良県(1.85)、大阪府(1.80)、東京都(1.68)、長崎県(1.50)、長野県(1.44)の順となっている。
日本での死亡者は昨日までに3人となり、厚生労働大臣より秋以降の大流行を強く懸念し、国民に注意を喚起している。
新型インフルエンザの現在の流行状況に関して、特に驚くことではなく、予想される範囲であるともいえるだろう。死亡率が季節性インフルエンザよりも有意に高い事が一部専門家によって指摘されているものの、医療体制が整った国や地域では特別懸念する問題ではないことは、現時点での日本や香港での死亡者数を見ればわかることだ。もちろんウイルスは常に変化しているので、今後毒性が強くなる可能性もあるので、十分注意しなければいけないことは間違いない。また若年者に重症化例が目立つことも従来の季節性インフルエンザの特徴とは異なる点であることにも注目しておきたい。
新型インフルエンザであっても予防法は季節性インフルエンザと変わりない。免疫力を落とさないように日常生活、生活習慣から注意するべきだろう。一般的に健康に悪いといわれることは、免疫力低下につながることと重なる。免疫力を高く維持する努力は、手洗いやうがいといった感染予防法以前の問題だ。死亡者が出ている新型インフルエンザではあるが、季節性インフルエンザでも、日本で毎年1万人くらい死亡しているという推計もあることを考えると、決してあわてるような病気ではない。基本的な健康管理で感染を乗り切ること(軽く済ませること)を考えたい。
お詫び
昨日配信しましたメールに、日本での死亡者数を1名としていますが、配信時では2名とするべきでした。最新の報道では昨日名古屋での死亡例を含めて3名となっています。お詫びして訂正いたします。