新型インフル流行本格化ですが・・・

報道によると、北半球での新型インフルエンザの流行は予想以上に急拡大しており、患者数を急激に増やしている。統計的な処理を加えているものの、日本での患者数は8月中旬に11万人に達したという。またアメリカでは今後9万人が死亡するという推計も出ていることが新聞等で報道されている。

このような数字を、一般の人々はどのように受け止めるのだろうか。怖さや不安を覚える人が少なくはないのではなかろうか。新型インフルエンザの報道は、恐怖心を煽るようなものがこれまで多かったが、このような報道の手法がはたして正しいのかどうか、十分検証しなければいけない問題だと思う。恐怖心を煽って、不安心理を植えつけることが報道の目的ではないはずで、問題に対して一般の人々がいかに対応するべきであるのかを考える、そのきっかけをつくることもマスコミに課せられた役割であるはずだ。

厚生労働大臣が選挙応援で、「これから新型インフルでバタバタ人が死んでいく。そんな事態に対応できるのは・・・」と演説していた。医療行政のトップである厚生労働大臣としてはなはだ不適切である。選挙応援とはいえこのような不安心理をあおる行動をとるのは信じがたい。

話を戻すが、日本での患者数11万人といことは、1000人に一人にもなっていないこと。今後アメリカでは人口の最大で半数が感染して(1.5億人)、9万人が死亡するという。感染率は50%になるが、死亡は3300人に一人の計算になる。アメリカでの新型インフルエンザによる推計死亡率を日本にあてはめると、3万人強が死ぬ計算になる。この数字は日本の年間自殺者数に相当する。従来の季節性インフルエンザでの死亡が年に1万人程度なので、単純に考えると日本でのインフルエンザでの死亡は4万人に達するわけだ。ちなみに日本の全死亡者数は年間およそ100万人。130人に一人が死亡していることになるが、このうちがんを原因とする死亡は30万人。これらの数字をどのように受け止めるのか。

新型インフルエンザによる推計死亡者数が、はたしてどの程度のものであるか具体的に比較検討する意味は大きい。ただ単に死亡者数や患者数を出すのではなく、受け止め側に正しく認識されるよう努力することも報道する側に求められるはずだ。

新型インフルエンザはすでに身近な感染症になっており誰もがいつ感染してもおかしくはない段階にあることは確かだ。いくら感染予防に努めても、確実に逃れる方法はない。予防法の切り札であるワクチンの供給も十分ではないこともすでにはっきりしている。

感染しても軽症ですむ、あるいは無症状で過ごせる免疫力を維持しておく事がとても大切なことになることは間違いない。野球でいう「受けて取る」という言い方に近いが、感染して軽い症状までで抑えた上で抗体を作ってしまうことが、その後の感染予防にもっとも有効といえるわけだ。

「免疫力の維持、増強」が個人レベルでのきわめて重要なインフルエンザ対策になる。

今後の流行が心配であるなら、今日から免疫力を高めるあるいは少なくとも免疫力を維持するための日常生活を実践したいものである。

何度も繰り返し書いていることであるが、免疫力を維持するためには・・・・・
1、適切な栄養バランス
2、休養(十分な睡眠)
3、適度な定期的な運動
4、肥満をさけること
5、ストレス解消 
6、喫煙者は直ちに禁煙  といったことが大切だ。

これらは循環器系疾患予防も含めて、一般的な健康管理上どれも大切なことばかりだ。