世界エイズデー

本日12月1日はWHOが公式に定めた「世界エイズデー」だ。
ほかに国連が特定の日をこのように定めているのは、先月14日の世界糖尿病デーだけ。

1996年にピークを迎えた世界の感染者数。その後は各国あるいはWHOの取り組みで減少傾向が続いている。世界全体でのHIV感染者や患者数が減っている中、なぜか日本を含めてアジアでの新規感染者数が今も増加傾向にあるという。日本の専門家の間では、関心の薄れ」が原因にあるのではないかとしている。実際に保健所で無料で受けることができる検査の受診者数も減少しているという。現在、発症してから、あるいは手術の際の検査で初めて感染がわかるケースが増えており、より早い時期に発見するよう、「感染機会」があった人は、その機会からおよそ2か月目以降に積極的な検査を行うよう求めている。現在は治療薬も良くなり、発症前それもできる限り早い時期に感染がわかったケースであれば、発症を40年くらいまで延ばすことが可能だという。たとえ感染してしまっても生涯発症しなくてもすむ可能性が高くなってきた。

ところで中国もエイズに関しては非常に深刻な問題を抱えている。報道によると、1980年代に統計を取り始めてから昨年10月までの死者が49845人であったのに対して、今年10月時点での死者数は68315にも達している。たった1年で著しい増加であるが、この原因については発表されていない。統計のとり方にもよるが、中国でのエイズ問題が相当深刻なものであることをうかがわせる。

数年前にシンセン政府が市内のHIV感染者数と感染経路を具体的に公表したことがあった。それまで「臭いものにはフタ」あるいは「汚点を隠ぺいする」体質が目立っていた中国で、このような公表が行われたことに私自身とても驚いたものだ。政府が、エイズ問題が当時極めて深刻な事態に陥っていたことに、相当の危機感を持ったのではないかと思う。

感染予防はコンドーム。コンドームはただの避妊具ではない。HIVをはじめ多くの性感染症を予防する。HIV以外の感染症予防効果に100%の期待できないが、HIVに関してはほぼ確実に予防できる。「君子危うきに近づかず」が基本ではある。しかし現実問題としてとらえると、相手がいつも決まったパートナーでなければ、コンドームの使用は必須だ。使用しないことは自殺行為だ。
ちなみに香港人は売春の際、3割程度しか使用していないという報告がある。