インフルエンザ流行始まる
日本の厚労省の本日付の発表によると、日本ではすでにインフルエンザの流行期に入ったという。これは全国約5000の医療機関における患者数から判断されるもので、1医療機関における平均患者数が1.0を超えることで流行期入りを判断することになる。
感染症研究所によると都道府県別では、高い順に佐賀県(8.26)、長崎県(7.36)、北海道(5.87)、大分県(2.55)などとなっている。年末年始で流行が一時流行がやや収まることが予想されるものの、その後は急速に患者数が増え、2月上旬までにピークを迎えるという。
日本で流行期入りしたということは、当然のことながら周辺の国々でも注意が必要となる事を意味する。香港ではこれまでの流行を見ていると、日本の流行より半月から1ヶ月くらい遅れるように感じる。理由はわからないが、乾燥に強く多湿に弱いはずのインフルエンザウイルスが、香港では湿度が高い時期に流行のピークを迎えることはたいへん興味深いことだ。
今年の流行の主流はA香港型。新型インフルエンザが流行した昨年はほとんど見なかったが、今年は復活したといえ注意が必要だ。ちなみに昨年流行した豚由来の新型インフルエンザは、現在のところ全患者の3割強に認められるという。
昨年は新型インフルエンザが流行して、多くの人が感染に神経質になったものだが、実際の死者は、日本国内で47人にしか過ぎない。季節性インフルエンザ(A香港型など)では毎年1万人が死亡していると推計されている。その流行を見なかった昨年はインフルエンザ感染を直接的な原因とする死亡者は少なかったはずだ。
インフルエンザ予防として、確実な手洗い、十分な休養(睡眠)、適切な栄養が求められている。そして罹ったかなと思ったら、すぐに休むこと。そんなに簡単に休めない事情があるにせよ、感染拡大を阻止しようとしたら、患者の早期隔離(休養)が重要なポイントになる。仕事が忙しいといっても、感染予防に努めなければ一気に感染が拡大して、結局は会社の生産性を落とすことにもなりかねない。
発熱に対する対処も間違ってしまっては、病期が伸びてしまう。熱が出たからといってすぐに解熱剤を使うのは間違いだ。熱は免疫力を高める必要があって出てくると考えられる。体温が高くなれば、ウイルスの活性は抑えられ、反対に人の免疫力は上昇する。発熱時は免疫力を高めてウイルスを一所懸命叩いている時期にあるといえる。この発熱を解熱剤で強制的に抑えてしまうと、免疫力の低下からウイルスの活性を促してしまう結果となる。解熱剤は絶対に不要とは言わないが、苦しいほどの発熱ではない限り、無闇に服用するものではない。発熱に際しては、体表面からできるだけ熱を奪うようにしたいもの。とにかく冷やすことが大切。
インフルエンザは風邪とは全く違う全身性の疾患だ。神経質になる必要はないが、決して甘く見てはならない。くれぐれも感染予防に留意してほしい。