インフルエンザ情報

北半球のインフルエンザの流行は、現在ピークを迎えつつあります。今年(今季)のインフルエンザも、どうやら昨シーズンの流行と同じくH1N1新型インフルエンザが主流になっているようです。

昨年の12月中旬までは季節性のインフルエンザ(H3N2)が流行の主流でしたが、昨年の最終週から2009年に流行したH1N1型新型インフルエンザの流行が急速に拡大し、現在ではこの新型インフルエンザが流行の主流となってます。現在、インフルエンザの患者は、その大半が新型インフルエンザだといっても過言ではないでしょう。

今季のインフルエンザは、時として急激に症状が悪化することがあるという特徴があるようです。発熱も従来のインフルエンザにみられるような突然の発熱は伴わず、普通の風邪だと思われていた患者の容体が急に悪化し、2~3日のうちに死亡してしまう例が複数報告されています。
またウイルスをチェックする為に採取する鼻腔粘膜から新型ウイルスが検出されることは感染初期においては稀であり、インフルエンザではないという診断が下ることも珍しくはないようです。診断に手間取っているうちに急激に重症化してしまうケースが後を絶ちません。これは、従来型のインフルエンザウイルスが感染早期より鼻腔粘膜で増殖することが多いのに対して、新型インフルエンザウイルス(H1N1)は、感染初期には鼻腔に留まることはなく、肺の細胞で増殖するためです。

発熱も軽く、簡易チェックでもインフルエンザに対する反応がなければ風邪(普通感冒)と診断されても仕方がありません。軽い発熱であったとしても、初めからタミフルやリレンザといったいわゆる特効薬を投与すれば安心だという議論も出そうですが、抗生物質の使用法としては好ましいことではありません。現に薬物耐性(タミフル耐性)のインフルエンザウイルスが世界中で確認されており、抗生物質の多用は人類にとって現在のところ唯一の武器であるタミフルの効果を失くしてしまう懸念があるからです。

今年は昨年感染率が低かった年齢層にも発症例が増えており、年齢に関係なく重症化するケースが認められています。香港でも今期42名の患者が集中治療室で治療を受けています。新型インフルエンザの症状は、胸痛や腹部症状(腹痛、下痢、嘔吐)など従来型ではあまり見られないものがあることが特徴でもあり、軽い発熱でも強い倦怠感やこれらの特徴的な症状が少しでもあれば、早めに医師に相談するべきでしょう。

このところ暖かい日が続いていましたが、今週末は真冬に逆戻りします。このような大きな寒暖の差は免疫力を低下させます。さらに旧正月が終わって子供たちが学校に戻ってくるので、インフルエンザが一気に流行拡大する恐れがあります。くれぐれも感染予防を心がけるようにしてください。

 1、外出後の手洗い
 2、適度な休息(睡眠)
 3、適度な運動
 4、できる限り人混みを避ける
 5、適切な栄養摂取(カロリー摂取ではありません)

罹ったかな?と思った時は、とにかく休みましょう。無理していても周囲に感染を広げるだけです。