食品の化学物質汚染

発がん性が認められる可塑剤(DEHP フタル酸ジエチルヘキシル)の容器からの溶出が認められた台湾製飲料が回収され、またも大きな食品問題になっています。

可塑剤は合成樹脂に加えられてその柔軟性を持たせるために添加される薬品類で、合成樹脂製品にとって無くてはならない重要なものです。しかし今般問題になったDEHPは腎臓がんや肝臓がんの発症に関係することが疑われることから米国FDAではその使用を禁止しています。日本をはじめとした多くの国でもほかの可塑剤に切り替えており、現在では少なくとも食品関連容器や医療製品には使われなくなっているはずです。(医療関係では点滴バックやチューブ類に使われていました)

可塑剤はアルコールや油に溶けやすい性質があります。衛生管理を徹底するために、ある弁当製造工場では手袋の上から頻繁にアルコール消毒をしていたそうですが、この手袋から可塑剤が弁当に大量に移行していました。基本的に先進国では問題がなくなったと思われる可塑剤の問題が、今もこのような形で出てくるということは、出所のわからないプラスチック製品(合成樹脂製品)を食品用に使わないことが求められます。なお香港のレストランなどで使われる発泡スチロールの容器は、今回の問題とは関係ありません。