睡眠時無呼吸症候群
最近の調査で、香港人にも不眠を訴える人が多くいることがわかったそうです。中にはうつ状態に陥ってしまう人もいるようです。私がこのニュースを見て思ったことは、不眠を訴える人の何割かは睡眠時無呼吸が原因で良質の睡眠を得ることができず、昼間ぼうっとしてしまうのではないかということです。
睡眠時無呼吸は太っている人に多く、寝ている間に時々呼吸が止まってしまう現象です。具体的には睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間あたり5回以上ある場合、あるいは7時間の睡眠中に30回以上ある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時におきる無呼吸で死ぬことはありませんが、長く続くと心臓に負担がかかることから、高血圧症の原因になります。睡眠時の無呼吸がなくなれば、確実に血圧が下がります。太っていて血圧が高い人は痩せることがその改善につながることは多くの人が知ることです。単純に太っているだけでも血圧が高くなるので、睡眠時無呼吸がある肥満者であれば、その改善はダブル効果で改善が期待できます。
睡眠時無呼吸症候群は同居する家族によって発見されることが多いものです。単純にいびきがうるさいというだけではなく、そのいびきが時々止まっている。そして再呼吸し始めた最初のいびきはさらに大きな音を伴っている。特に呼吸が長く止まってしまうことを心配して、診察を受けるように促されるようです。
いびきの原因は、気道の狭窄です。肥満によって周囲から押されるようになっている気道は、通常でも細くなりがちですが、睡眠時は加えて筋肉の緊張が緩むために舌根の沈下して、さらに気道を狭めてしまいます。吸気の際に粘膜同士が触れ合って大きな音が出るわけで、肥満で狭窄がひどくなるほど大きな音(いびき)になるわけです
睡眠時無呼吸症候群では高血圧や心疾患が慢性的に問題になりますが、日常生活では、日中も眠気がとれず会議の途中で寝てしまったり、列車の運転士がオーバーランしたりと、影響は小さくありません。よくある自動車の居眠り運転も睡眠時無呼吸が原因であることが少なくないと思います。
改善するには痩せるしかないのですが、痩せることは2~3日で出来ることではありません。それまでの間は寝る時に呼吸を補助する機械を装着します。これが具体的な治療(処置)になります。
肥満が増えている香港でも、睡眠時無呼吸症候群の患者は確実に増えているものと思われます。睡眠時無呼吸症候群とまではいかなくても、いびきがひどい場合は確実に睡眠の質が落ちます。この点からも太っている人はぜひダイエットすることをお勧めします。