世界糖尿病デー
毎年11月14日は世界糖尿病予防デーとして、世界中でその予防啓発に向けた行事が行われます。メインイベントはシンボルとなっている青い光で歴史遺産やタワーなどのランドマークを照明することです。日本では東京タワーなど約100の施設が昨晩青い光に照らされています。時差があるので今頃はパリのエッフェル塔などが照明されていると思います。
さて、この糖尿病。食生活が豊かになるとともに患者が急増しており、今後も増え続ける患者数は2025年には2007年の患者数をなんと70%近くも上回る4億人近くになるのではないかと推計されています。これは先進国のみではなく、むしろ開発途上国での増加率が大きいのが特徴です。
糖尿病の発症原因は様々ですが、臨床的には血液中の血糖(グルコース)の量が増える病気で、進行しない限り何の症状もありません。気がついたときには合併症で足を切断しなければならなかったり、突然失明に至る事態にもなります。そのほか腎不全(糖尿病腎症)を起こすこともあって、血液透析を余儀なくされるケースも珍しいことではありません。昨年の新規透析患者の43%は糖尿病が原因となったものであり、その数は約1万6千人にもなります。(日本)新規透析患者の最も多い原疾患は糖尿病です。中には足を失った上に透析を受けている患者もいます。
糖尿病が怖いのは、この合併症です。視力を失うことも、足を失うことも、そして週に3日も透析に通わなければいけないこともどれをとっても著しい生活の質低下となり、患者本人のみならず周囲を巻き込んで一生ケアしなければいけないことになるので何としてもその事態は避けたいものです。がんのように自分の努力で発症を予防したり治療したりすることが極めて難しい病気は仕方がありませんが、そうではないのが糖尿病です。糖尿病には何らかの原因でインスリンの分泌が不足しておきる1型糖尿病と、おもに肥満が引き金となって発症する2型糖尿病がありますが、患者本人が病気にどう向き合うかが予後に大きく影響します。
もちろん1型であればインスリン注射をきちんとしていれば問題はないのですが、こちらの場合は発症を防ぐことができないので生活習慣病にも含まれません。子供の時からの糖尿病患者はほとんど1型です。生活習慣病である2型糖尿病は、ぜひとも予防して欲しい病気です。自分の努力でなんとでもなる病気だと思って間違いありません。すでに糖尿病と診断されている人も落胆する必要はありません。合併症をおこさないようにできることはもちろんですが上昇した血糖値をほとんど基準値レベルに落とすことは、かなりの確率で可能だからです。
いつも同じことを言いますが、太らないこと!
すでに太ってしまっている人はダイエットすることです。ただし肥満がすべて悪いというわけではありません。女性型肥満(皮下脂肪型肥満)はほとんど問題にはなりません。すでに糖尿病の危険性が指摘されている人は直ちに対処しなければいけませんが、そこまでではなくても、体重増加とともに血糖値が上昇してきた人、両親など直系の家族に糖尿病患者がいる人は十分注意してください。
とにかく太らないこと! 身体を動かすこと!毎日体重計に乗って、その小さな変化に敏感になることです。ダイエットに関しては、お伝えしたいことが山ほどありますが長くなるので止めておきます。
ご質問などは、堀までお気軽に・・・。