メタボリック症候群

メタボリック症候群を診断し、その患者向けに保健指導する、いわゆるメタボ健診制度が2008年4月より実施されています。このメタボリック症候群は心臓、脳血管などの循環器系疾患のリスクを極めて高くします。その危険因子を改善して国民の健康増進を図り、国の医療費の削減を狙うという「表向き」の理由を掲げて保健指導が行われています。「表向き」という表現がひっかかると思いますが、ここではその説明を省きます。

厚労省研究班ではその絶対条件である腹囲が基準(男性85cm以上、女性90cm以上)に達していなくても脂質異常(低HDLコレステロール、高中性脂肪)、高血圧、高血糖が二つ以上重複することで、やはり循環器系疾患に罹患するリスクが高くなることが判ったとして、きめ細かな保健指導を行うよう市町村や事業者に求めるという方針を決めました。

メタボリック健診の現在の基準は見直さないで、新たな保健指導はこれとは別の枠組みで行うといいます。2013年に「メタボリック健診制度の見直しに反映させると言いますが、現在の制度でも現場の負担は大きいのに、来年からはさらに複雑化することで、対応しなければいけない現場が混乱するのではないかと危惧されます。

そもそもメタボリック健診は誰の為に行われているものであるかを考えたほうが良さそうです。国民の健康増進の為に行われていると考えるのはお人好しです。本気でそのように考えるのであれば、もっと基準をシンプルにして、なおかつ判断に幅を持たせるようにしなければ何の意味もなくなってしまうと思います。制度をつくれば良いというものではありません。

2008年にスタートした制度の効果判定が5年後の2013年にはじめて行われます。この判定のためには厳格な診断基準を設けなくてなならず、これが必ずしも国民の健康には結びついていないと、私は思っています。何のための効果判定なのか?この点についても長くなるので説明を省きますが、今後の私のメールの中で折々触れることになります。

もちろんメタボリックという概念はとても重要なものでこのことは誰もがしっかりと頭に入れておくべきことです。そのうえで指導する側がどのように「患者」に伝えるのかこの点が難しいところです。

少食にして歩くこと。

私が常にお伝えすることはこれだけです。難しい概念など意味がありません。我々はヒトである前に哺乳「動物」であることを認識するべきです。毎日3食規則正しく餌を喰う動物がいますか?じっとしていても餌が運ばれてくる動物が、ペットや家畜以外にありますか? 自分で餌を探し回ることがないペットには、野生動物にはない病気がたくさんあります。

メタボリック症候群など最近になって理論づくられた面倒ななことなど細かく考えなくても、感覚的に、どのようにするべきかは判ってくるものと思います。

気候が良くなってきました。とにかく身体を動かしましょう。急に暑くなってくると思いますが、暑いからとか、空気が悪いからとか、そんなエクスキューズは要りません。そして、太っている人、太ってはいけない人は、今の摂取カロリーを極力落とすことを意識しましょう。すでに多くのお客様に私の考え方にご賛同いただき実行されています。健康診断の結果には驚くほどの結果が出ていますよ。今日から始めませんか。